持続可能なまちづくりに心して(令和3年3月分)

更新日:2021年03月01日

おはようございます。3月1日になりました。月いちメッセージをお届けします。
早いもので、本年度もいよいよ最後の月となりました。埼玉県に発出されている緊急事態宣言は今月7日までとなっていますが、仮に解除されたとしても、私たち一人一人の感染予防の継続が必要であることに変わりはありません。引き続き飛沫感染、接触感染が起きやすいと想定されるあらゆる場面に、充分注意をして臨んでください。
さて、ワクチン接種体制の構築は、健康推進課を中心に医師会との協議が進んでいます。報道等にもあるように、我が国のワクチン確保と国内への供給については未だ不透明感が拭えません。日本の外交力が問われるという論調もありますが、一方、世界には我が国より感染が深刻な国々も、あまたあることを考慮しなければならないと、私は思っています。まだまだどのような事態が発生するか分かりませんが、ワクチン接種体制の準備も含め、コロナ禍への対応全般にわたり、皆さんには年度末、引き続き心してお願い致します。
そんな中ではありますが、1月下旬には我々にとって嬉しいニュースがありました。日経グローカルの第2回全国市区「SDGs先進度調査」において、本庄市は全国の5万人以上10万人未満の都市で第3位にランキングされました。2年前の第1回の時は栄えある第1位でしたが、今回は調査機関である日経リサーチに回答した市区の数も増えて691市区となり、ランキングに使用する指標の内容もだいぶ変わり、果たしてどうなるか心配していたところです。この結果は本市の持続可能なまちづくりの1つの成果として誇って良いと思います。
今回ランキングに使用された指標は、経済、社会、環境の各分野で80指標となりました。公表されている統計データからの都市の総合力、民力をベースとしつつ、日経リサーチからの独自の質問、例えばSDGsアクションプラン、貧困対策を含む子ども子育て支援事業、ダイバーシティ推進施策、さらには環境保全、地球温暖化対策に向けた施策、交通の利便性やバリアフリー、都市の景観づくりの取り組みなど、さなざまな施策の有無も評価の対象となりました。
傾向としてはやはり大都市がランキング優位ですが、5万人以上10万人未満の都市で第1位だった愛知県大府市は全体の順位でも第17位と健闘しました。なお第2位は愛知県みよし市で、全体での順位は全国第77位。第3位の本庄市の全体順位は全国第79位、埼玉県内では第5位でした。
ちなみに県内ではさいたま市が全国でも第1位、以下戸田、所沢、川口そして本庄の順となっています。埼玉県北部、群馬県南部では前橋が全国第70位、続いて本庄の第79位、高崎市の第103位と続き、他は300位以下、400位以下となっています。
続いて人口動態についてお話します。先日発表された本市のまち・ひと・しごと創生総合戦略のデータによると、本市では20代30代の若年人口の転出超過が長い間の懸案でしたが、近年その差が縮まっており、平成31年と令和元年つまり2019年の1年間においては、ついに転入転出の差がほぼ無くなりました。このところ本庄市は、人口の社会動態について転入超過が続いており、特に30歳代後半から40歳代にかけての子育て世帯、親と小学生以下のお子さんの転入超過が続いています。2019年もその傾向は変わらず、総務省の最新統計によると、社会動態では全体で410人の転入超過がありました。
一方、出生と死亡の差である自然動態を見ると、死亡が958人に対して出生が494人です。全国同様、埼玉県北部や群馬県南部も人口動態は軒並み減少傾向が続いており、たとえ転入超過という人口の社会増があったとしても、死亡数が出生数の倍もある自然減の数を補うまでには至っていません。そのようななか、2019年を見ると本庄市は周辺の他の都市に比べ、人口減少の幅が突出して少なく、特に社会増が周辺と比べて多く、しかもその内容も働き手の流出に歯止めがかかってきたことが見て取れます。
とはいえこれはコロナの前のこと。2020、令和2年はどうでしょうか。コロナ禍の1年を見てみると、これは市の住民基本台帳上の数字ですが、自然減はやはり顕著で、全体として人口減少の一方、社会動態で見ると、引き続き転入超過も続いています。ただ、前年のプラス410人に比べ、その数は半分以下のプラス174人です。さて、この傾向が今後どうなるか。いや、どうなるか、という受け身の姿勢ではいけない、私は常にそう言い聞かせています。
地域の発展、持続可能性は、地域の総合力そして民力にあり、それを最大限引き出すのが自治体の政策の役割です。みんな努力の甲斐もあって何とか持続可能なまちづくりの成果も少しずつ出ているのですから、さらにそれを確実なものにして参りましょう。コロナ禍そしてその先にどのような未来を描くか、我々の構想力、企画力、そして行動力が問われる時代です。新年度に向けてやり残した仕事にしっかりけじめをつけ、心して臨む一ヶ月にして参りましょう。
以上で本年度最後の月いちメッセージを終わります。

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