新年度の始まりにあたり訓示を行いました(令和3年4月1日)

更新日:2022年02月24日

皆さんおはようございます。コロナ禍の中での二度目の新年度、令和三年度が始まりました。昨日退職された皆様に改めて感謝申し上げ、そして本年度からの再任用職員、会計年度任用職員を含む、新たに採用される新入職員の皆さんを歓迎します。
1年以上続くコロナ禍は私たちの生活や仕事の仕方を大きく変えました。しかし市政をお預かりする我々は将来に向けて着実に歩んで行かねばなりません。私は本年1月の仕事始めに当たり「心して」という言葉を掲げ、コロナ禍の中でアフターコロナを見据え、皆さんに市政の進展に向け心して欲しい6つの方針を述べました。ここでもう一度申し上げます。

  1. 本市の優位性を活かした、さらなる魅力づくりと若年層の移住定住推進。
  2. 行政の業務また市民生活におけるICT化の促進。
  3. 財政好転に向けた「入るを図り出ずるも図る」工夫。
  4. 市民や事業者との「協働」の推進。
  5. 勇気をもって様々な既存の制度や事業を見直す。
  6. SDG’sの理念に基づき、持続可能な社会、経済、環境の実現を目指す。

これらを新年度にあたり改めて皆さんにお願いします。続いて、間もなく始まる新型コロナワクチンの高齢者からの接種について、この間の国民や自治体に対する政府の姿勢に私自身感じていることを申し上げます。
政府は現在、6月下旬までに高齢者3600万人全員の2回接種分のワクチンを配布すると明言しております。しかし5月以降のワクチン供給の見通しは依然として不透明です。そのような中、なぜ4月に少ない量の先行分が配布されるのか、なぜ6月末までには全高齢者分を確保する、などと公言できるのか、大いに疑問を感じます。本市も含め、今全国の自治体は今後のワクチンの安定供給が出来るか出来ないかを両にらみしながら、今月中に先行配分される極めて少ない量のワクチンを誰にどうやって接種するのか、それぞれの事情の中、もがきながら決断を迫られています。ワクチンの安定的な供給確保を望むばかりです。
このような状況を見るにつけつくづく感じること、それは社会のICT化が進む中、政府や自治体には命令指揮系統の一元化と、より早く、正確で、責任の所在が明確な説明責任、かりに間違いがあれば直ちに是正し、然るべき時にしっかりと公開する透明性が益々が求められている、ということです。住民に直接向き合う我々も、ガバナンスをシンプルに、説明責任と透明性をしっかり果たせるよう、本年度も日々心して参りましょう。
話題を変えます。昨今の社会ではコロナ禍でストレスがたまり、些細なことで職場の人間関係が悪くなる、パワハラが起きる、心身を壊すという残念な組織・人の状況が見受けられます。市役所も例外ではありません。明るく元気の出る職場は日々皆で心していかねば創れません。
先の令和2年度の職員提案に「挨拶運動の実施」がありました。提案者は若手職員で、入庁以後、以前の職場と比べて挨拶をする職員が少ないと感じたそうです。私もこれには大いに反省しました。この提案は審査を経て採択され、今後具体的な取り組みが検討されています。が、その時になってからではなく、むしろ本年度本日ただいまから、まず隗より始めよで、私も今までの自分の挨拶の仕方を見直そうと決めました。より良き挨拶を自ら学び工夫し、少しでも本庄市役所が明るくなるよう心して参りますので、ぜひ心ある皆さん、共に取り組んで参りましょう。
最後に二点。コロナ禍が続くなか東京オリパラが近づいています。外国人客のいない大会です。せめて国内のホストタウンがこういう時こそ自分たちとご縁のある国のチームを、しっかり応援することが、東京大会の真のレガシーにつながると確信します。ですから我が本庄市も市民と共に、心してその役割を充分発揮したいと思います。
そして本年は塙保己一先生没後200周年。今月から1年間、塙保己一特集が広報ほんじょうにおいて組まれます。タイトルは「不撓不屈の人」です。不撓不屈、今のような暗い閉塞感のある時代だからこそ、あせらずあわてずあきらめず、世のため後のために仕事を成し遂げた塙保己一の精神を心して学び、そして世の中に広めて参りましょう。
以上、コロナ禍の中だからこそ、アフターコロナに向けた様々な仕込みに心して、シンプルで分かりやすいガバナンスに心して、そして新職員と新たな同僚を迎えるなか、明るい職場環境づくりのため挨拶に心して、さらに本年度の本庄市の本分を尽くすことに心して参りましょう。以上で市長訓示といたします。

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