令和4年 半年そして年度の四半期を終えて(令和4年7月分)

更新日:2022年07月01日

おはようございます。7月1日、今月の月いちメッセージをお送りします。本年、令和4年も半分が過ぎました。そして令和4年度も四半期が過ぎました。振り返ってみるとこの半年また三カ月間は、市政にとり、また正直私自身にとっても、多事多難な月日であったと感じております。1月に市長選挙、2月5日から市長としての5期目がスタートしましたが、3月6日に市内で幼児死体遺棄事件が警察への市の通報により発覚、その後この事件について、担当職員の皆さんと対応し続けて来ました。5月13日には自分自身の新型コロナ罹患が判明。これについてはご心配おかけしましたが、ごく軽症で済み後遺症も無く元気でおります。そして6月2日には未曾有の降雹被害が発生し、これも今日まで担当職員の皆さんと対応し続けています。その他にも、様々な事案が発生しました。時間の都合上ここでは紹介はしませんが、以上のようにまことに目まぐるしい、そして辛い事件も多いなか、特に市政に関わる事案に携わって来た担当者の皆さんにとって、この間はそれぞれ心労重なる日々であったと思います。現在進行形の事案も多くあり大変お疲れ様です。
なかでも、特に5歳児のお子さんが無残に亡くなってしまったことは、かえすがえすも悔しく残念でなりません。事件については来る7月7日に検証委員会が発足します。このような事件がどうして起きてしまったのか、これまでの行政のかかわり方はもちろん、事件の起きた背景も含めて多角的に検証を行っていただきたいと願っています。そして先日の市議会でも申し上げましたが、すでに担当課としては、検証委員会の検証を待たずに、現実に今起きている、児童虐待が疑われる事案への対応について、現場での葛藤を抱えつつも、関係機関と連携をより密にして当たっております。私としては検証委員会の検証結果に基づき市また市長としてなすべきこと、そして検証委員会の結果を待たずに市また市長としてなすべきこと、その双方から、二度とこのような事件が起きないよう対応が必要と考えております。
さらに踏み込んでいえば、自分が今回の事件また社会で多発する児童虐待事案に対して強く感じるのは、今の日本社会の子供をめぐる制度設計や政策は、一番被害を受ける当事者の小さな子供たちを守るものに、結果としてなっていないではないか、ということです。もちろん現実に起きている事件に対して、現行制度の中での行政のかかわり方はしっかりと検証されるべきです。反省すべき点があれば反省し、今後に生かさねばなりません。しかし今回の事件で痛切に感じたのは、お子さんがどのような状態にあるのか、という子供へのアプローチは、そもそもその子の母親を通じてしかアクセスの回路がなく、しかもその回路がつながらないなかお子さんは亡くなってしまった、ということです。母親の様子に疑問を抱いても、子供の状態を確認するにはよほどの事がない限り、その母親を通じてしかできないということ。離婚であれ別居であれ、夫婦の仲が悪くなると、小さな子供にとっては、片方の親を通じてしか、社会へのアクセスの回路が無くなってしまう、そして見えないところで、悲惨な出来事が起きているというケースが、今回の事件のみならず、見渡せば世の中にはあまりに多い、と感じます。
今の様々な制度や政策や施策は、子供の利益を最優先に考えられているというより、親の利益や、そこに政府の都合や自治体の都合がからんでつくられていないか、本当にこのままで大丈夫なのか、そのような問題意識を私は持っております。大切なのは、子供を中心とした制度や政策、施策の構築そして実行である、そう強く感じております。
ではどうすればよいか、私なりの答えの模索はあるのですが、まだ今は申し上げません。いずれにしても、この問題はぜひ皆さんにも一緒に考えていただきたいのです。これは国の制度設計に任せるだけでなく、自治体としてのチャレンジも必要です。このような事件が起きてしまった本庄市だからこそ、親の都合ではなく行政の見てくれでもなく、子供の気持ち、成長を第一に考え、その考えに基づいた政策、施策を改めて打ち出していく必要がある、そう強く感じています。
さてこの半年、辛い苦しいことも多かったですが、私にとっては様々な面で人の支えや頑張り、そして人の温かさを感じた半年でもありました。皆さんの何気ない一言でひらめいたり、救われたりしたことも多かったです。
私が今年の最初に掲げた言葉は「信」です。自らを信じ人様を信じ、世間の、冷たさだけではない温かさ、そして人の情けを感じつつ、自分一人の認識を超えた、目に見えないものに支えられているという確信、私自身、そんな確信をもって今日まで歩んでおります。
先日、夢の中である独り言をつぶやきました。それは「だったらお前が変われば良い」という言葉でした。大した夢ではなかったと思いますし、実は自分がつぶやいたのか夢の中で誰かに言われたのか、定かではありません。が、この言葉「だったらお前が変われば良い」、なんとも味わい深い言葉と感じましたので、目が覚めて忘れないうちにと書き記し、本日皆さんにお伝えするものです。
一年の半分、年度の四半期が終わり本庄市政も新しい期間に入りました。皆さん体調には十分気を付けて、今月も頑張って参りましょう。以上で月いちメッセージを終わります。

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