大きく変わったコロナ禍の実情(令和4年8月分)

更新日:2022年08月01日

おはようございます。8月1日、今月の月いちメッセージをお送りします。まずは先週7月28日の大雨による浸水被害。職員の皆さんには当日遅くまで、また翌日の対応もお疲れさまでした。昨晩も本泉地域で一時的に土砂災害警戒レベル4という発表があり、対応した皆さんはお疲れさまでした。
振り返ると7月も実に様々なことがありました。なかでも参院選挙中の8日に起きた、銃撃による安倍元総理のご逝去は国内外に大きなショックを与えました。本市でも12日に半旗を掲げ哀悼の意を表しました。改めて元総理のご冥福をお祈りします。
さて8月です。世の中は新型コロナの第7波です。しかしいわゆるコロナ禍の実情は以前とは大きく変わっています。今日はこのことについて思うところをお話します。
本市でも新規感染者が連日100人台となっています。無症状の方も多いですが、やはり2,3日は高熱が出て、その後、人によっては後遺症が発生し一定期間続くケースもあり、今なお普通の風邪とは異なる病と言えます。感染者の急増により、保健所や発熱外来の医療機関の切迫した状況が伝えられていますが、重症化また亡くなられる方は極端に少ないです。感染防止のために再度まん延防止や緊急事態宣言といった強い措置を取るべき、との声よりも、むしろコロナの感染症類型を現在の2類相当から見直すべき、との声が大きくなっています。先日の全国知事会でも、またそれに先立つ7月13日の全国市長会でもそのような声が上がりました。
このような世論を受けて、岸田総理は第7波が収まったら、現在の2類相当を見直すと明言、との報道が昨日ありました。もちろんことは簡単ではありません。特効薬はまだ出回っていませんし、発熱外来以外の一般病院でのコロナ診察はどうなるのか、また公費負担の範囲の問題もあります。ただしかし、現在の制度の下で行われている、本日の新規感染者何人、これまでの累計何人といった数字を出すことの膨大な負担。重症化リスクが高かった時期ならいざ知らず、感染者全体に占める重症者の数が極端に少なくなった今、その負担を上回る医学的メリットがこれから先もあるとは思えない、との意見が多くなっています。私もこの点は見直しを進めた方が良いと思います。
そしてワクチンについてです。これまでのワクチン接種の推進こそ、国民の重症化予防に効果があったとされ、ウイルスの変異と相まって、若い人ほど重症化しない傾向が更に強まっていることは確かです。一方で、ワクチンの効果については、ウイルスが変異すればするほど感染予防効果が落ち、片や重症化予防効果は引き続き認められているとのこと。こういったことから、今やワクチン接種は主として、高齢者や基礎疾患を持つ重症化しやすい方へ重点が置かれつつある、というのが現在の傾向です。もちろん、まだ打っていない60歳未満の成人にも引き続き3回の接種を勧めるようですが、4回目接種に引き続き今後変異株に対応した5回目接種も、その対象者は高齢者や基礎疾患のある方が中心となるようです。
コロナ禍も始まって以来2年半となりますが、横浜港に停泊していたダイアモンド・プリンセス号の集団感染や、全国一斉の学校の休校などを思い起こすと隔世の感があります。当時の日本人の感覚で、2年半後には1日の感染者20万人と聞いたらパニックでしょう。しかし今、私たちはそのような中を、不安はありながらも淡々と過ごしています。なぜパニックにならないか、繰り返しますが、それは重症化がかなり防げているからに他なりません。
今回の第7波で、コロナ禍はまた新しい局面に入ったと受け止めましょう。重症化の恐れはほとんどなくなったものの、この感染力の強さ、もはやいつ誰がかかっても不思議ではありません。かかってしまったら心身共に辛いけど、気持ちを切り替えて、家族や周囲にうつさないように療養に努めましょう。これもコロナ禍終息に向けた一つの過程ではないか、私自身はそのように前向きにとらえています。
最後になりますが、交通事故について皆さんに注意喚起の訓示を行います。本年度に入ってからすでに10件の公用車が関係する事故が起きています。市に過失責任のないものもありますが、特に運転者から死角となる車両後方及び車体の下が、フェンスや縁石等と接触する、いわばちょっとした不注意による事故が多いです。関係する課は市全体にわたります。なお10件のうち7件は、6月13日から7月29日のわずかひと月半のうちに起きています。人身事故が起きていないのが不幸中の幸いですが、ハインリッヒの法則から言って、正直、重大事故がいつ起きてもおかしくない事態になっていると認識してください。起こした側も不幸にするのが交通事故です。市民からの信頼を失墜させることのないよう、職員全員、心して臨みましょう。
以上でメッセージを終わります。

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