年頭において訓示を行いました (令和6年1月4日)

更新日:2024年01月04日

「誠」という文字が書かれた半紙を掲げる本庄市長

新年あけましておめでとうございます。令和6年、2024年の新春をそれぞれお元気に迎えられたこととお慶び申し上げます。今年はコロナ禍が明けて最初の正月ということもあってか、元旦マラソンもコロナ前以上に参加者が多く、賑々しいスタートとなりました。
しかし、ご存知の通り元日の夕方、石川県能登半島付近を震源とするマグニチュード7.6の大地震が発生し、大きな被害が出ています。被災地また被災された皆様にお見舞い申し上げます。本市でも2日に副市長以下関係部課長が集まり、支援態勢等を協議、各部局長と情報共有し、先ほど再度の会議において石川県加賀市からの要請に基づきペットボトルの水とブルーシートを配送する当座の支援の方向を定めました。今後とも本庄市として被災地に対しできる限りのことをしていきたいのでよろしくお願いします。
さて本年は十干十二支でいうと甲(きのえ)辰(たつ)、甲は十干の始まりで、十二支が辰です。古来から非常に勢いのある年まわりと言われます。またこれまで努力してきたことが報われる年であると言われます。
昨年は皆さんの心に留めて欲しい言葉として「和」を掲げました。皆さんそれぞれ力を合わせ、お互いに和を以て仕事に励み、本庄市行政として市民の皆さまのため様々な努力を重ねてきた一年でした。その努力がぜひ本年、色々な形で実を結んで欲しいと願っております。
では、まず本年の本庄市としての展望と課題を、いつも私が申し上げている「支えあい」と「チャレンジ」の両面からお話します。人も組織も都市自治体も、そして国家も、支えあいとチャレンジ、この両方が必要であると私は考えています。
まず「支えあい」から。特に本年は、いわゆる2025年問題と言われる年まであと一年。人口減少と超高齢化の時代をみんなで支えるため、一層の備えが求められる一年です。
まずは各学校を含めた公共施設の再配置についての方向性を具体的に示すことが必要です。
また本日、障害者基幹相談支援センターが開設され、新年度からは、こども家庭センターが開設されます。福祉・保健政策をより充実させ、子育て支援施策を進め、重層的支援体制の整備や地域包括ケアシステムの深化、人材育成、さらには健康づくりの更なる推進によって、誰もが住み慣れた地域で安心して住み続けられる地域社会を構築して参りましょう。
一方で不登校や貧困などの課題を抱えるお子さんや保護者、更には複合的な課題を抱える人々を支え自立を促すことも大切です。そして、それらの施策が持続可能なものとなるよう、様々な改善や見直しも行わねばなりません。
時代に即した改善や見直しは健康福祉分野だけでなく、あらゆる面、特に本年は税制度や業務システムのあり方、防災計画、また上下水道などインフラの維持管理、そして交通政策にも必要です。
2025年以降の時代に向け、本年は準備のための最後の1年と思って、しっかり施策を進め、支えあいの本庄市を創ってまいりましょう。
続いて「チャレンジ」の面からお話します。2025年まであと1年だからこそ、将来にわたりあらゆる分野において持続可能な都市自治体を目指して挑戦しましょう。
近年さらに高まりつつある本庄市のポテンシャルを活かすため、ブランドメッセージとシティプロモーション事業を進め、様々な市民協働、特色ある観光事業、産業振興施策を展開し、男女問わず新たな起業を支援し、他の自治体また海外との交流連携も図り、市民向けサービスの更なるデジタル化も進め、市民誰もが自分たちの都市に、地域に、そして本庄市に誇りと愛着を持ち、視野を広く持ち、稼いでいける、また外から訪れたくなる、住みたくなるよう促して行きましょう。
本庄駅北口駅前街区の再整備事業化を目指し、また早稲田リサーチパーク地区の開発行為や本庄早稲田駅周辺地区計画の見直しを進め、競進社模範蚕室周辺の市有地活用の方向性を見定めるなど、3つの駅を中心とした都市整備と、さらに総合振興計画で新たに発展創出ゾーンに位置づけられた地域への、道の駅構想や産業用地選定にも一層力を入れ、そして公園の魅力をさらに高め、本庄市が都市としての求心力を高められるよう、励んで参りましょう。
さらに農業振興のためのブランド化推進、中山間地域や森林環境の整備と振興、栗崎土地改良事業の推進や農業関係者の皆さまが諸課題に対して力を発揮できるようサポートしましょう。
そして歴史と教育のまち本庄にふさわしく、子供達の学びの場の整備に更に力を入れ、部活動や学童保育など放課後活動の最適化を保証し、市民誰もが自己を高められる市民総合大学や公民館活動、図書館を充実させ、市民一人1スポーツの更なる進化、文化財保護と活用事業の更なる展開など、数々の挑戦、チャレンジを重ねて参りましょう。
このような支えあいとチャレンジのまちづくりを進めるためにも、職員の皆さんが心身共に健康であること、そして法令を遵守しながら、本庄市、本庄市民にとって何が最適かを自ら常に意識し、本庁と支所その他出先機関等との連携をはじめ組織が公正透明に運営されること、そしてしっかりとした税務行政や健全財政の推進、さらに全庁的な更なるDXの推進、さらには常に情報収集を行って内外の良きものを学ぶ姿勢、そして何より窓口など直接市民とふれあう場面での笑顔や、困っている方への優しい声掛け、そして丁寧で真摯な対応を常に意識することが大切だと思います。ぜひそれぞれ気持ちを新たに心がけてください。
辰年しかも甲(きのえ)ではじまる本年は、様々に力強いエネルギーが働く年回りであると言われます。だからこそ、エネルギーに振り回されるのではなくエネルギーを正しく使い、信頼され、公正で、実行力のある行政を推進して参りましょう。そこで本年皆さんに大切にしていただきたい言葉を発表します。それは「誠」です。
誠実の誠、誠心誠意の誠、うそ偽りのない、またうそ偽りを断固はねつける強いメッセージ性を帯びたこの言葉を、エネルギーの強い本年だからこそ掲げたいと思います。特に今の世の中には、一見正義の仮面をかぶった偽りが非常に横行しています。そういうまがいものに与さない、負けない、そして惑わされず、ねたまず、へつらわず、正々堂々と、しかしそれでいて相手のことはしっかり思いやり、誠心誠意、まごころを込めた仕事をする、そんな真面目に働く行政職員であってほしい、とエールを込めて、皆さんにこの言葉を送ります。
平常時でこの言葉を掲げると、何か新撰組のようで向こうっ気が強すぎるイメージがありますが、今年は年回りがとにかく強いエネルギーを持っていますので、むしろこのくらいの明確な言葉の方が良いと思いました。
世の中は混沌としており、いつまた大きな災害が起こるか分かりません。また、内外共に出口の見えない状況が続いています。こういう時だからこそ、誠の一文字を胸にいだき、自ら魂を込めて市民のため、そして自身の向上のためにも頑張って参りましょう。
皆さんのご家族そろっての健康と幸せ、そして良き仕事の出来る一年になることを祈念し、新年のご挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

企画財政部秘書課秘書係
〒367-8501
埼玉県本庄市本庄3丁目5番3号
電話:0495-25-1154
ファックス:0495-21-8499
メールでのお問い合わせはこちら