「あまりん」を知ってますか?(令和6年2月1日)

更新日:2024年02月01日

おはようございます。2月1日、今月の月いちメッセージをお送りします。
今年の1月、私にはとても長く感じられました。皆さんはどうだったでしょうか。元日に能登半島地震が発生。被災地を案じ、心を寄せ、本庄市そして本庄市民が誠意を以て出来るだけのことをしようと動いたひと月でした。発災直後の水とブルーシートの搬送、義援金の受付、被災者の市営住宅への受け入れ、被災地での避難所運営、給水活動、集落排水点検調査、等々の活動に携わって来た、携わっている皆さん、有難うございます。復旧復興は遠い道のり。息の長い支援活動を続けて参りましょう。
そして、コロナ禍明けの初めてのお正月、様々な行事やイベントが開催され、私も新年会が目白押し。それぞれの行事やイベントに携わった皆さん、素晴らしく、そして苦労も多かった設営や運営、有難うございます。
また、先日イノシシによる負傷事件が起きました。怪我をされた方にお見舞い申し上げます。この事件をはじめ、突発的に起きた案件や、以前から起きている難しい課題など、市の危機管理に関わる事案も、これまた沢山あります。それらに携わった、携わっている皆さん、有難うございます。
さらに、普段はあり得ない状況が発生する中、時に他の人の分まで背負って年度末の忙しい通常業務に黙々と携わる皆さん、健康であればまだしも、自分や家族の心身に不安を抱えつつ携わる方々もいるでしょう。全ての職員の皆さん、有難うございます。
長い1月に頑張った皆さんへのお礼を申し上げたうえで、本庄市が明るく元気になるお話をします。もちろん多くの市民そして市職員が、様々な方面で本庄市を明るく元気にしようと頑張っているわけで、一つの話題だけを取り上げるのは躊躇もありますが、これぞ本庄市にとって近年イチオシ、といえる話題ですので、我々みんなで共有しておくべきと考え、紹介します。
それはいちごの「あまりん」についてです。皆さん、食べたことはありますか?「あまりん」は平成28年に埼玉県で「やよいひめ」と「ふくはる香」を合わせて開発された県のオリジナル品種。現在は県と契約した県内の生産者しか生産できないブランドいちごです。いちごの糖度は平均13度程度ですが、「あまりん」は18度から20度。濃厚な甘みと、おだやかな酸味で口当たりが絶妙です。大粒でハート型、味も見た目も今や日本で最高級のいちごです。
さてその「あまりん」、本庄市の作付面積は県内第1位です。データがそろっている令和4年11月では、本市の作付面積は275アール、27,500平方メートルで、2位の深谷市の約2.2倍。令和5年のデータは未確定ですが、やはり本庄が1位で、2位との差も開いているとのこと。つまりダントツの1位です。
本庄産「あまりん」の特徴、売りについて紹介します。他の地域の多くのいちご農家が、作業しやすい高い位置に容器を設置し、さらにハウスの温度を上げて栽培を促進させる中、本庄では「あまりん」を土に植え、加温もほとんどせず、じっくり赤くなるのを待つ、といった、肥沃な土と手間をかけての栽培方法をとっています。さらには有機肥料の使用や減農薬、天敵を使った害虫駆除など、これまで本庄農業が長い間こだわり続けてきた安全安心の栽培方法も活かされています。
本庄市に「あまりん」が広まった経緯ですが、五十嵐苺園、久米原農園のお二人が試験栽培を行い、はじめて作った「あまりん」を食べ、他とは比べものにならないと衝撃を受け、これをものにしたいと思ったことがスタートだそうです。しかし、当時の埼玉産直センターのいちご部会では、「とちおとめ」に比べて知名度がなく、収穫量も落ちてしまう「あまりん」に不安の声もあり、意見はまとまりませんでした。そこでお二人は東京の銀座千疋屋に飛び込み営業をかけ、ここで味を絶賛され取り扱ってもらえることに。それが大きな転機となり、マスコミにも取り上げられました。ちょうど3年前にテレビ朝日の「ごはんジャパン」で放送され、ご存知の方も多いかも知れません。その後、地元のいちご部会でも、これならいけると生産が徐々に増えていった・・・そんなストーリーがあります。
ここまで話してきた内容の詳細は、先ほど紹介した通り、本日発行の広報ほんじょうの特集に載っています。皆さんにはぜひ読んで、「あまりん」について知識を深めていただきたく、お願いします。全国、世界に誇る本庄市の名産品がまた一つ誕生しました。本市には他に引けを取らない素晴らしいものが沢山ありますが、一方で「何にもねえよ」と、地元の力を知らずに簡単にうそぶく残念な人もいます。少なくとも市の職員には、自信を持って市の名産を語って欲しいのです。よろしくお願いします。
この「あまりん」は、本市のふるさと納税の返礼品です。今後もより一層生産者や県と力を合わせ、メディアへの露出や大手百貨店等への取り扱い交渉、農商工連携など、市をあげて力を尽くして参りましょう。このような一点突破の名産品を世に出すことで、他の魅力、実はタマネギ・なす・きゅうりなど農産物の宝庫でもあり、ちょっと訪れれば歴史や文化など様々な体験が味わえる、そして福祉や教育、環境や子育てにも力を入れ、交通の便も良く、住むにはちょうど良いところ、など、本庄市の再発見と更なる評価につながると思うのです。
これまで本庄市の魅力づくりに頑張ってきた全ての人の努力が報われるためにも、この「あまりん」が大きな起爆剤になって欲しい、これが私の願いです。生産者のたゆまぬ努力と工夫、支えてきた農政関係者の尽力に感謝しながら、ぜひ皆さんには来る2月10日の「ほんじょうプレミアムストロベリーマーケット」に、来ていただくことはもちろん、多くの方々への宣伝、よろしくお願いいたします。以上で月いちメッセージを終わります。寒い日が続きますが、身体を大事にして、今月も頑張って参りましょう。

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