間瀬ダム、間瀬湖周辺の問題点について(令和6年10⽉2⽇回答)
意見・提言
以前、平成28年に「間瀬ダムの観光活用について」という題名で、ダムカードの作成願いを市長への手紙にて送信した者です。
送信後から数年経過後、テレビ東京「出没!アド街ック天国」での放送で間瀬ダムが紹介されて機運も高まり、令和3年12月6日よりダムカードが配布開始されました。
間瀬堰堤(まぜえんてい)愛好家としてとても嬉しく思っております。その節はありがとうございました。最近では、間瀬ダム右岸側のトイレも水洗に整備頂きありがとうございました。
さて、今回はこの間瀬ダム、間瀬湖周辺の現状の問題点につきましてのご報告となります。
1.間瀬湖周辺の桜の木等の状態について
間瀬湖周辺は、昔から桜の名所として多くの観光客や釣り客に親しまれる景勝地でございました。しかしながら、近年は湖面周辺及び、ダム右左岸側直下付近では朽ちた桜やモミジ等の広葉樹を多くお見かけ致します。
これは単に老木になっただけではなく、近年(確認できている限りでは過去15年以上)は付近で間伐が行われていない為、ツル系のキヅタが木間を覆い尽くすように繁茂しており、桜の木を含めた広葉樹の上に絡みつく事により光合成を阻止し、朽ちて枯れていると考察しております。
左岸下の坂道脇に植えられているノムラモミジも半数がキヅタにより朽ちて消滅してしまいました。左岸側東屋の横の桜の木も脆くなり、東屋上にも落下しており危険です。
このように元気の無い桜ばかりの為、枝は天狗巣症で花が付かない枝も多々拝見しております。
2.ダム直下の柵やベンチの状態について
現在、間瀬ダム直下の柵やベンチが老朽化しており、擬木風コンクリートの柵は倒れて、鉄パイプで各所応急処置がされてはおりますが、そのみすぼらしい姿で何年も放置されております。
また両岸に設置されているベンチも座面と背もたれの木材が朽ちて自然に還っており、ほぼフレームのみの無惨な姿となっております。
ダムガイドをした際に、参加者から「本庄市はこれで観光地として紹介していて恥ずかしく無いのか」等の厳しい意見もいただきました。
3.ダム右岸側の遊歩道の状態について
間瀬ダムには、ダムの天端右岸側の脇(トイレの前)から、ダムの右岸直下まで通じる遊歩道が整備されていました。
15年ほど前までは普通に通行が可能でしたが、1.で申し上げました通り間伐がされていない為、ほぼ獣道状態と化しており、キヅタにより巨木が倒木し、ダム側に倒れているような危険な状態で通行不可な状態であります。
また、遊歩道の柵も倒木等で破損箇所がございます。
こんな鬱蒼としてしまった場所ですので、道路側からの不法投棄物(カバン等)も幾つか見受けられます。
以上3点が間瀬ダム、間瀬湖周辺の大きな問題点と考えております。
対策案
1.間伐の実施
近年各市町村には森林環境譲与税が支給されている事と存じます。
他の山林で使用しているかもしれませんが、このような費用からの間瀬ダム、間瀬湖周辺の間伐及び、キヅタの広葉樹からの除去の実施をご検討願えませんでしょうか。
2.ベンチ、柵の交換
ガイドとして、このダム直下の状態では万人の方々へ「ぜひ来てね」とは言えない状態です。改善頂けたら幸いです。
3.遊歩道の整備
ガイドをするにあたり、この遊歩道が復旧すればダムの紹介時に重複する区間が無くなり、効率よくダムを巡る事が可能となります。最終的には新しい桜やモミジの植樹まで出来たら最高ですが、現状高望みは致しません。
現在、間瀬ダムは御年87歳で、東日本最古の灌漑用重力式コンクリートダムです。竣工後100年を経過した暁には、世界かんがい施設遺産への登録も十分に検討出来るほどの高いポテンシャルや魅力を持っています。
今後、後世にこの素晴らしい灌漑施設群(管理橋を含む)を残し、周辺環境を整備していく事は、本庄市にとっても意義のある事だと勝手ながら考えております。
財政が厳しい中、大変かと思いますが、是非一度ご考察願えたら幸いです。
回答
○○様もご存じのとおり、間瀬湖及び間瀬堰堤には年間を通じて多くの観光客や釣り客が訪れており、昭和13年に間瀬堤体と一体として設置された堰堤・管理橋は、平成12年に有形登録文化財に指定され、歴史的建造物として本庄市を代表する観光地となっております。
本市といたしましても、大切な観光資源であります間瀬湖及び間瀬堰堤周辺の環境整備を図ることは必要なことと考えております。
この点につきましては、観光で訪れる方々や地元の皆さまからのご意見も伺っておりますので、○○様からのご提案も参考にしながら、本庄市観光協会や第1間瀬湖及び間瀬堰堤の管理団体である美児沢用水土地改良区等の関係機関とともに間瀬湖周辺を適正に管理し、観光地としての景観維持に努めてまいります。
(令和6年10月2日回答)
この手紙の内容に関するお問い合わせ先
支所環境産業課 72-1334
更新日:2025年03月26日