本庄市における「更生保護」

更新日:2024年02月01日

「更生保護」の概要

更生保護とは、「犯罪や非行をした人が罪を償った後、社会の一員として再出発するのを導き、援助することでその立ち直りを助け、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐことで地域社会の安心と安全を守る仕組み」のことです。2021年度時の統計調査によると、国内で発生した犯罪の内、約49%が再犯者によるものだったとの報告が挙がっています。罪を犯してしまった人を再び犯罪者に戻さない工夫や努力は今後さらに求められることとなります。

「更生保護」には保護観察官や保護司だけでなく、地域社会の理解と協力が不可欠です。そこで、当地区の保護司は「埼玉県更生保護観察協会本庄支部」や「社会を明るくする運動」にも加わり、地域社会に向け、更生保護の重要性を日々啓発しています。

「更生保護」を支える地域の人たち

更生保護諸活動は、国の機関だけでは十分な効果を挙げることが困難であり、保護司などの更生保護ボランティアと呼ばれる以下の方々が、それぞれの特性をいかし諸活動に取り組んでいただいています。

1 保護司、保護司組織(保護司会、保護司会連合会)
保護観察官とともに立ち直りを支える民間ボランティアです。(詳細は、以下のページを御参照ください)

 

2 更生保護施設等
一定期間、宿泊場所を提供し、社会復帰に向けた支援などを行う民間の施設です。上記のほか、利用者の実情等に応じて、対人関係を円滑にするための「SST(Social Skills Training:社会生活技能訓練)」、飲酒や覚せい剤使用の問題を改善する教育プログラムなどを行い、処遇の充実に取り組んでいます。さらに、指定を受けた施設においては、高齢・障害等により、特に自立が困難な者を受け入れ、円滑な福祉支援等につなげる取組や、規制薬物等に対する依存からの回復に重点を置いた取組も実施しています。ほかにも、施設を退所した人などに対し、地域で自立した生活が送れるよう継続的な支援を実施しています。

 

3 更生保護女性会
犯罪予防活動や子育て支援活動などを行うボランティア団体です。「更生保護女性会」は、戦前から少年保護などの活動を行っていた女性団体が前身となっており、昭和24年の更生保護制度発足に伴い、全国に地区更生保護婦人会が組織されていきました。その後、県単位、地方単位での組織化が進み、昭和39年に全国組織である「全国更生保護婦人協議会」が結成されました。地域に活動の基盤をもつ更生保護女性会は、更生保護への理解と協力を得るための運動を展開しつつ、広く社会の方々に更生保護の心を伝え、地域に更生保護の土壌を創りあげるために活動をしています。また、立ち直りの支援とともに、次世代を担う青少年の健やかな成長を願って、非行防止・健全育成並びに地域の子育て支援を、関係団体と連携しながら進めています。

 

4 BBS会
BBS(Big Brothers and Sisters Movementの略)は、様々な問題を抱える少年と、兄や姉のような身近な存在として接しながら、少年が自分自身で問題を解決したり、健全に成長していくのを支援するとともに、犯罪や非行のない地域社会の実現を目指す青年ボランティア団体です。近年では、児童福祉施設における学習支援活動や児童館における子どもとのふれあい行事等も実施しています。

 

5 協力雇用主
雇用を通じて、自立や社会復帰に協力する民間の事業主です。

※保護観察所では、刑務所出所者等の雇用に協力いただける協力雇用主を募集しています。協力雇用主になるためには、保護観察所に登録いただく必要がありますので、最寄り又は事業所の所在地を管轄する保護観察所に御連絡ください。なお、協力雇用主から暴力団を排除するため、登録に当たっては、役員等名簿、登記事項証明書等の提供をお願いしておりますので御協力をお願いします。(協力雇用主になっていただくことで、奨励金や各種優遇制度を受けられる可能性があります)

 

 

更生保護

本庄市における「更生保護」啓発推進に関する取り組み

本庄市では、現在、別ページで紹介している「本庄地区保護司会」や「社会を明るくする運動本庄市推進委員会」と連携を図りながら、地域住民の皆様へ「更生保護」啓発に取り組んでおります。(詳細は、各ページを御参照ください。)

この記事に関するお問い合わせ先

福祉部地域福祉課地域福祉係
〒367-8501
埼玉県本庄市本庄3丁目5番3号
電話:0495-25-1142
ファックス:0495-71-4508
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