女性の健康づくり

更新日:2025年06月01日

女性の健康とライフステージ

生涯を通じて女性は、ホルモンバランスが大きく変動することにより、心身に様々な変化が起こります。ライフステージに合わせた女性の健康を理解して、健やかで充実した生活を送りましょう。

女性の健康とライフステージ

公益財団法人 健康・体力づくり事業財団発行「健康手帳」より引用

思春期

子供から大人へ変化する過程の移行期全体を指す言葉です。妊娠・出産が可能な「からだ」へ整う過程で女性特有の不調や悩みも増え始めます。

女性ホルモンの分泌量が多い思春期は骨が形成される時期でもあります。女性のライフステージでは老年期に入ると骨粗しょう症のリスクが高まるため、思春期にしっかり運動をし、栄養を摂って骨量をためておくことが大切です。

~思春期に多い代表的な病気や不調~

月経異常(月経不順)

月経前症候群(PMS)

摂食障害(拒食・過食)

起立性調節障害など

性成熟期

大きく前期と後期に分けられ、前期は妊娠、出産に適したからだがつくられます。一方、30代半ばからの後期は女性ホルモンの分泌量が減少し、病気や心身の不調も増え始めます。

~性成熟期に多い代表的な病気や不調~

不妊症

月経困難症

月経前症候群(PMS)

子宮内膜症、子宮筋腫

子宮頸がん、卵巣がん、乳がん

甲状腺の病気

膠原病など

更年期

日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳と言われ、この前後5年間が更年期と呼ばれています。女性ホルモンの分泌が急激に減ることで、体調に変化が起こりやすい時期です。

代表的な更年期症状は、ほてり、のぼせ、発汗、冷え、肩こり、不快感、イライラなどがありますが、症状の出方や程度は個人差があります。他の病気が隠れている可能性もあるため、更年期障害と決めつけずに医療機関を受診しましょう。

~更年期に多い代表的な病気や不調~

更年期障害

うつ

子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、乳がん

生活習慣病

甲状腺の病気

膠原病など

男性の更年期をご存知ですか?

加齢に伴って男性ホルモンの低下やストレスにより引き起こされる様々な症状があります。倦怠感や多汗などの心身症状の他、性機能症状、イライラやうつなどの精神症状が起こることもあります。基本的な生活習慣を整え、社会的な役割を持つことで男性ホルモンの低下を予防できると言われています。

老年期

閉経後は、女性ホルモンの分泌量が乏しくなります。更年期の体調のゆらぎは収まる一方で、女性ホルモンによって保たれていた骨、皮膚、血管などの健康が損なわれやすくなります。閉経後に女性ホルモンの分泌が乏しくなると、これまでと同じ生活をしていても生活習慣病にかかりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。

~老年期に多い代表的な病気や不調~

生活習慣病

骨粗しょう症

アルツハイマー病

皮膚の病気

泌尿器の病気

うつ

乳がん、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮体がんなど

女性に多いがん(乳がん・子宮頸がん)

乳がんについて

日本人女性の9人に1人は発症すると言われており、女性の中で最も罹患率が高いがんです。30~40代に発症率が高まります。乳がん検診を受けることによって、早期発見・早期治療につなげることができます。

本市では、30歳以上の女性を対象として乳がん検診を実施しています。内容として、問診とマンモグラフィ(乳房X線検査)を行っています。

子宮頸がんについて

20代から40代前後まで急激に患者数が増えています。子宮頸がんはHPVワクチン接種によって予防可能な病気の一つです。ワクチン接種に加えて定期的に検診を受けることにより、がんを発症する前に治療を受けることが可能になります。

本市では、20歳以上の女性を対象として子宮頸がん検診を実施しています。内容として、問診と内診による細胞検査を行っています。

公益財団法人 健康・体力づくり事業財団発行「みんなで正しく学ぼう 女性の健康のこと」より引用

女性の健康週間

厚生労働省では、3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定めています。女性が生涯にわたり、健康で明るく充実した日々を自立して過ごすことを目指しています。

より詳しく知りたい方へ

ヘルスケアラボはすべての女性の健康を支援するために厚生労働省の研究班が作成し、令和5年より厚生労働省補助金事業として運営されています。

この記事に関するお問い合わせ先

保健部健康推進課(保健センター内)
〒367-0031
埼玉県本庄市北堀1422-1
電話:0495-24-2003
ファックス:0495-24-2005
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