年代別の食育(学童期・思春期)

更新日:2020年10月01日

このページでは、学童期・思春期の食育についてご紹介します。ライフステージに応じた豊かな食習慣を身につけるためのポイントをまとめました。健康維持・増進のためにご活用ください。

学童期・思春期の食育

学童期は6~12歳までの年齢を指し、全身の骨格の成長がみられ、歯も乳歯から永久歯へと生え変わる時期です。消化・吸収能力や代謝が高まり、運動量も増え、エネルギー代謝が亢進し、食欲旺盛になります。

また、思春期については明らかな年齢区分はありませんが、小学校高学年~中高生の心身に特有の変化が見られる時期を思春期といいます。こころもからだも発達の著しい思春期は、エネルギーや栄養素の必要量が増加します。体組織をつくるたんぱく質はこの時期が最も多く必要になります。また、カルシウムや鉄、ビタミン類などもしっかり摂ることが必要です。しかし、自分たちの生活リズムに合わせて食事をすることも多くなることから、食事の時間帯やリズム、食事内容が乱れがちになります。また、スリム志向によるやせ過ぎや、運動不足による肥満傾向など、栄養素の摂取不足やバランスを崩しやすい時期でもあり、食習慣が乱れないよう注意が必要です。

食事のポイント

1日3食、規則正しい食生活を。朝食は抜かないようにしましょう

この時期は自主性が確立し、自分で食品を選ぶようになることから、食事内容が偏ったり、乱れた生活リズムになりやすいので注意が必要です。夜型の生活になり、起床が遅くなることで朝食を欠食してしまう子がこの年代は多く見られます。欠食は活動を鈍らせたり、栄養バランスを崩す危険性があるので注意しましょう。生活リズムの見直しとともに、パンやバナナ、ヨーグルトなど簡単に食べられるものを用意しておくなど、欠食しない工夫をしましょう。

偏食に気をつけよう!ファストフードや外食に頼り過ぎないようにしましょう

本人の好みが中心となって、食品選択の偏りがみられやすい年代です。食品の偏りが続くと栄養バランスが悪くなり、肥満や鉄欠乏などにつながることもあります。いろいろな食品を取り入れ、家族でバランスのよい食事を心がけるとともに、ファストフードや外食を利用する際は、サラダなどのサイドメニューを足すなど、工夫していましょう。また、菓子類や清涼飲料水の摂りすぎにも注意しましょう。

将来の自分を意識した食習慣を身につけましょう

学童期や思春期の食習慣の乱れは、将来、肥満、脂質異常症、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病につながる危険性もありますので、この時期に規則正しい食習慣を身につけましょう。すこやかな成長をとげ、生涯にわたって健康を維持するために、健康づくりの基盤をつくる「今」が大切なのです。

嗜好飲料と上手に付き合おう

嗜好飲料とは、個人の嗜好を満足させるために用いられる飲料を指し、「茶類」「コーヒー」「清涼飲料」「ジュース・果汁入り飲料」「スポーツドリンク」などがあげられます。

学童期や思春期の子どもが好む飲料には多くの糖分が含まれており、清涼飲料水を多量に飲用して糖尿病を発症する「ペットボトル症候群」が社会問題として注目されています。

また、近年では眠気を覚ませたい時や、集中力を高めたい時などに活用される、いわゆるエナジードリンクなどのカフェインを多く含む清涼飲料水もあり、その大量摂取による健康への影響(中枢神経系の刺激によるめまいや心拍数の増加、興奮、不眠症など)も報告されています。

最近は色々な種類の飲料が市販されており、テレビのCMやポスターなどを見ていると「美味しそう」「健康に良さそう」という印象を受けてしまいがちです。

水分補給をする時には、砂糖や人工甘味料、カフェイン含有量など成分表示をよくみて適切に選択し、過剰摂取しないようにしましょう。

国内におけるカフェインに関する情報(外部リンクへ飛びます)

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