新型コロナウイルスへの対応について訓示を行いました(令和2年3月2日)

更新日:2020年10月01日

 本庄市全職員のみなさん、お疲れ様です。本日は、全国的な感染拡大が懸念される新型コロナウイルスにつき、これまでそして現時点での本庄市における状況について、全職員で情報を共有し、そして今後の対応について共に考え行動することを指示するため、以下市⻑からの訓示として放送します。窓口等の通常業務は支障の無いよう行ってください。ご来庁の皆さまにもご理解をいただきたく、よろしくお願いします。
 なお最初にお伝えしますが、市では健康推進課が中心となり本庄保健所と適宜連絡を取り合い市内における状況把握に努めており、現時点では本市においてこれまで新型コロナウイルスの感染が確認されたとの情報はありません。しかし可能性として潜在的な感染が無いとは言えません。
 では以下、本市のこれまでの対応についてお話しします。本市では、1月31 日から断続的に臨時庁議また庁議の場において開催していた新型コロナウイルス対策会議を、2 月21 日に対策本部へと切り替え、これまで計4回の本部会議を開催して来ました。対策会議また対策本部会議のこれまでの協議内容は多岐にわたりますが、主なものとして、
 一つ、市⺠の皆さまへの適切な情報提供と注意喚起について
 一つ、職員の窓口におけるマスク着用やイベント会場における消毒薬の設置について、
 一つ、市主催のイベント等の延期また中止について、
 一つ、国、県など関係機関からの要請への対応について、
 一つ、今後市内で新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応について、
 等々の課題について、それぞれその方針を決定、あるいは決定に向けて論議を重ねて来たところです。決定した方針は掲示板やホームページに掲載し、市の公共施設に掲示するなどしてお知らせしています。この間の数多くのイベントの中止または延期は残念ですが、対策本部において定めた対応基準に沿って職員また関係者が的確に判断し、市⺠の皆さまのご理解をいただいているものと感じています。
 さて現在、国内においては感染が拡大の一途をたどっており、感染経路が不明な発症事例も増えています。こうした中、安倍総理大臣はここ1、2週間が感染防止に極めて重要であるという判断から、2 月26 日には、大規模な感染リスクがある全国的なスポーツ、文化イベント等について2 週間の中止、延期又は規模縮小を要請し、続いて27 日には全国の小・中・高校の臨時休校という極めて異例の要請を発表しました。
 また先週から北海道における感染拡大がスピードを増し、鈴木道知事は全道に緊急事態宣言を出しています。このような状況の中、直近の本市の動きについてお伝えしますと、2 月26 日の第3 回対策本部会議においては、本庄市において新型コロナウイルスの感染が確認された場合の市の対応について、集中的に協議しました。具体的には、不特定多数の人が集まる公共施設の閉館や市⺠の皆さまからのお問い合わせへの対応について、またそのようなさまざまな事態に的確に対応するための対策本部また職員体制の強化について論議がなされました。この件については翌27 日も関係部局⻑が継続して論議を重ねています。
 同日、27 日の夜に、先ほども少し触れましたが、総理大臣から極めて異例の、全国一⻫休校の要請が発表されました。この事態に対応すべく、国、県、他市の実情についての情報収集や、短時間の中でしたが保護者はじめ市⺠の皆さまから寄せれたさまざまなご意見を踏まえ、当日夜から勝山教育⻑が、市としての対応について方針の素案を作成、これを28日朝、市三役及び市の第4 回対策本部会議、さらには午前中の校⻑会において確認し、教育委員の同意を得、教育委員会として28 日中に各学校また保護者に送付したところです。
 この市教委の方針の内容についてですが、全国的に感染が拡大している状況に鑑み、総理大臣からの要請を受け止め、3 月3 日からの市内全公立小中学校の休校措置を決定した上で、28 日時点において市内で感染の報告が無いことを踏まえ、⻑期の休校にあたり児童生徒の生活リズムや学習環境を考慮した何らかの措置が必要であること、しかも自宅に1人でいられない子どもへの対応が必要、等の状況を総合的に勘案し決定したものです。これも市のホームページ等に掲載してあります。
 さて28 日の第4 回対策本部会議では、今述べた学校休校への対応についての他に、第3 回から協議が継続しているところの、今後市内で感染が発生した場合の対応について、引き続き論議がなされました。感染が確認され、そのことが報道されれば、市⺠の皆さまから寄せられる不安や疑問の声を受け止めつつ、保健所等相談機関を紹介したり、市内の現状はどうなのかといった質問にも対応しなければなりません。こうなると保健所だけでなく、市においても市⺠からのお問い合わせに対応するコールセンターの設置が必要です。またこのような段階になったときに、各部署でどのような業務が発生するか、またどのような対応が求められるか、これについても本部⻑として各部局⻑にその洗い出しを指示し、次回を明後日3 月4 日に開催することとなっております。
 なお市議会においては議員各位の総意によって一般質問は会派代表質問のみとし希望質問は取り下げ、最終日を23 日から18 日に前倒しするとの決定がなされました。

 以上、時系列で直近の出来事についてみなさんにお伝えしました。これまでの対応において尽力してくれた全てのみなさんに感謝します。今一度お伝えしますが、市では健康推進課が本庄保健所と適宜連絡を取り合い市内における状況把握に努めており、現時点では本市においてこれまで新型コロナウイルスの感染が確認されたとの情報はありません。しかし可能性として、潜在的な感染がないとは言えません。職員のみなさんにお願いしたいのは、まず自分自身の健康に充分留意し
てくださいということです。発熱等の症状があれば一旦自宅で休んでください。そして各々が体調を整えて、今後の事態に備えてください。
 では市⻑として以下のことを全職員に指示します。
 起こりうるであろう次の段階、つまり市内で感染が確認される事態への備えの第一歩として、職員は所属する部署における新型コロナウイルス感染拡大に関するこれまでの対応方針の内容はもちろん、これまで市が公に発表した市全体としての対応方針について、現時点での内容を一度自分自身で確認し、そして今後も情報をアップデートし、例えば自分自身がコールセンターに配置されることも想定しつつ、今この場において寄せられるかも知れない市⺠からの問い合わせ等に、的確に答えられるようにしておいてください。なおこの市⻑訓示も掲示板にアップするので、2 月までの市の対応の記録として参考にしてください。
 そしてその上で、今の業務を遂行しつつ、今後自分たちの業務の上に何が起きるか、その時どうすれば良いか、自ら想定し、所属⻑のもと各部署で話し合い、チームで想定し、先手先手で動くことに努めてください。何が起こるかは実は分かりませんし、物事に完璧はあり得ませんが、市役所職員は市⺠の安全と安心を守る最先端にいます。ここはぜひ想像力を働かせてください。私も本部⻑として、本部員からの意見具申に基づきつつ、必要なことは早め早めに責任を持って決定してまいります。
 以上繰り返しますが、その時点時点で、各部署および市全体が公にしている対応方針について、的確に市⺠からのお問い合わせ等に答えられるよう、常に情報のアップデートを行い備えること。そして所属⻑のもと各部署において今後を想定し、先手先手で動くことに努めるよう、指示します。
 最後になります。こういう事態になると人々の心もささくれだってきます。こういうきこそ、思いやりや優しさも大事です。我々を頼ってくる市⺠の皆さまの心に寄り添えるよう、そして職場においてもそれぞれに、相手に対する思いやりや気遣いを忘れずに仕事をして参りましょう。特に、学校の臨時休業に伴い、出勤が困難となる職員への対応なども検討しており、職場が手薄となることも想定されますので、この点についても、ご理解いただけるようお願いします。9 年前の東日本大震災、6 年前の大雪被害、毎年襲ってくる台風等風水害、さまざまな危機に際して、市⺠の皆さまの安全と安心を第一に市役所一丸となって対応して参りました。今回の新たな危機に際し、改めて、職員全員、自らの健康に留意されつつ、それぞれ所属⻑のもと一致協力して事に当たることを訓示し、これで放送を終わります。みなさん、どうぞよろしくお願いします。

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