秋田からのリンゴ(平成19年1月1日号)

更新日:2020年10月01日

12月9日、本庄東中学校に約700個のリンゴが届けられました。送ってくださったのは秋田県横手市の渡邊保子さん。「皆さまこんにちは、私の名前は十郎リンゴと申します。」の書き出しで始まる生徒への激励メッセージが、送られた一つひとつのリンゴに添えられていました。
クワ一本で荒れた山々を開墾し、ランプ生活の中、リンゴ栽培を始めたお父様の十郎さん。その十郎さんが今から10年前に他界され、お嫁に行った三女の保子さんが「オラがやる!」の一言で引き受けたとのこと。しかし、今までリンゴ栽培に携わったことのない保子さん。人に聞いたり、本を読んで始めたものの、その後の苦労は並大抵ではなかったそうです。虫に喰われたり動物に荒らされたり、台風や収穫前の大雪で、根っこから倒れたり枝が折れたり。しかし、そのたびに保子さんは強く、強くなっていったそうです。
「みなさん!辛く苦しい事の後は素晴らしい事が待っていますよ。明日が見えなくとも未来は見えます。だからどんな事があっても、決してくじけることなく夢と希望を持ってね。」12月議会でこのメッセージは朗読されました。聞いていて目頭が熱くなりました。東中の生徒や先生もこの温かい贈り物に大変励まされ、元気が湧いたそうです。リンゴが届いてから5日後、生徒からのお礼の手紙600通が渡邊さんに送られたそうです。
「蔵の財より身の財すぐれたり、身の財より心の財第一なり」メッセージに書いてあったこの格言を胸に、私も渡邊さんと東中学校から元気をいただき、一年間頑張ろうと思います。

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