あなたが活かす、みんなで育む、安全と安心のまち 本庄 ～世のため、後(のち)のため～(平成20年2月1日号)

この標語は、今後10年間の本庄市のまちづくりの根幹をなす「本庄市総合振興計画」の「基本構想」に掲げた、市の将来像です。市内各種団体の代表者や公募による市民、男女合わせて19人の皆さまからなる審議会において、半年間、延べ10回という長時間の議論によって原案がまとめられ、昨年末に議会の議決を得て決定いたしました。これからの時代を見据えた力強く前向きな「新本庄市」の将来像が示されたと感じています。
この標語は、一人ひとりの市民、あるいは企業や団体などの組織によってさまざまな解釈ができるようになっています。「あなたが活かす」のあなたとは誰か、何をどう活かすのか。「みんなで育む」のみんなとは誰か、何をどう育むのか。「安全」とは、「安心」とは何か。
言葉は人によって受け止め方もさまざまです。「安全」と聞いて犯罪の減少を思い浮かべる方もいれば、バリアフリー化された道路を思い浮かべる方もいるでしょう。「安心」と聞いて福祉の充実を思い浮かべる方もいれば、自分が勤める会社がしっかり稼いでいる様子を思い浮かべる方もいるでしょう。現実は「安全」「安心」についても、「活かす」「育む」ことについても、課題や問題点がたくさんあります。まずは一人ひとりの市民が、言い換えれば「あなた」が、自分の大切な思いを、本庄市の課題として考えていただくことから、まちづくりは始まるのではないでしょうか。
今後、私もこの標語に使われている言葉の一つ一つについて、市民の皆さま方といっしょに考えてみたいと思っています。