涼しいぞ本庄 打ち水大作戦(平成21年9月1日号)

更新日:2020年10月01日

バケツに入った水を柄杓で打ち水をしている子供たちの写真

埼玉県北部は、全国的に見ても夏の高温が有名な地域です。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
答えは「ヒートアイランド現象」にあります。都内や県南部など大都市部においては、郊外に比べて平均気温が高くなります。温度分布を表す地図上に、気温が高い都市部が「島」のように浮き出ることから、これを「ヒートアイランド(熱の島)現象」と呼んでいます。この熱くなった空気が、特に夏場は南東風に乗って高崎線沿線を北上するため、県北部では高温になるのです。
しかし、この北上してくる熱い空気も北端の本庄地方まで来ると、北側の利根川や烏川、西は神流川そして南の児玉の山々といった冷却効果のある地形によって、徐々に和らいでくる、という説があるそうです。本庄は南東からの熱波を和らげる「クールアイランド」に囲まれた場所であると言えるでしょうか。
このようなことから、市では「涼しいぞ本庄」と題して、北上してきた熱波をさらに和らげようと、昨年から市民参加型の「打ち水大作戦」を実施しております。今年も8月7日に旧中山道沿いで一斉打ち水が行われました。当日は建設業界の協力で散水車も用意され、おふろの残り湯などをペットボトルに詰めた多くの市民が参加してくださり、楽しくイベントを行うことができました。実際に路面の温度や気温も下がり、打ち水の効果も実証されました。
今、大都市部でも道路や建物の緑化など環境対策が始まっています。クールアイランドに囲まれた本庄市としても、熱波をさらに和らげるべく今後もエコ活動に取り組んでまいります。私たち市民も自分たちのできるヒートアイランド対策のひとつとして、暑い夏の打ち水を定着させていきましょう。

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