磨く(平成30年4月1日号)

更新日:2020年10月01日

 私は毎年一月の仕事始め式において、その一年間職員と共に心掛けたいと思う言葉を発表しております。今年は「磨く」を掲げました。新年度のスタートに当たり、市民の皆さまにもこの言葉に込めた私の思いの一端をご紹介させていただきます。今年は明治元年から丸150年です。明治という時代は身分が制度上廃止され、国民が努力次第で自らの人生を切り開くことが可能になった、いわば「志」の時代として後世に認識されているといえます。本市ゆかりの偉人で明治期に活躍した人々も大勢います。
 年初めの仕事始め式においてはそんな時代を振り返りつつ、改めて私たち一人ひとりが自らの仕事に向き合う志を思い起こし、その志を「磨いて」行こうと呼びかけた次第です。「志」自体は見えませんが、志を磨いているか否かはその人の姿勢に現れます。転じてこの「磨く」という言葉は、さまざまな物事について向上心を持って取り組んでいるさまを表す言葉として使われています。
 仕事を磨く、品質を磨く、腕を磨く、スタイルを磨く、廊下を磨く、街を磨く、人を磨く…。どんな素材が良くとも、それを磨かなければ光は出ません。
昨年度末に本庄市では初となる「観光振興計画」を策定しました。そのキャッチコピーは「見つけよう、感動。伝えよう、魅力。~みんなで織りなす本庄絵巻~」です。内外の多くの方々が本庄市に魅力を感じて訪れていただく観光振興も、私たち自身が自分たちの地域を、地域の宝を磨くことで初めて実現できると思います。
 また新年度からは「立地適正化計画」に基づき、本庄駅周辺と児玉駅周辺の一定の区域における三戸以上分譲する宅地開発に対して、その公共施設(道路など)に相当する分に市が助成を行い、あわせて狭い道路の拡幅についても、後退するお宅に対し市の助成の内容を充実させることになりました。これも近年衰退の激しいまちなかの再生に磨きをかけていくことに他なりません。皆さまのご理解とご協力をいただきたくお願いいたします。新年度で「磨く」と言えば「ピッカピカの一年生」だと思います。志を持って、その志を磨いて、新社会人も新入学生も頑張っていただきたいですね。

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