観る(平成31年2月1日号)

更新日:2020年10月01日

 「ボーっと生きてんじゃねーよ!」という言葉がはやっています。実は私も自宅では「ボーっと」することが多いのです。人間ですからいつも緊張という訳にはいきません。が、大事な時にボーっとしてはいけません。
 私は毎年仕事始め式において、職員に今年一年心がけて欲しい言葉を掲げております。今年は「観る」としました。我々が普段使う「見る」は、目でモノをただ見る、という意味ですが、この「観る」は目だけでなく、目と心でモノ(物)とコト(事)をしっかり意識して見る、見通すことを言います。
 ボーっとしてないで「観る」。この「観」という漢字には1.全体をとらえること、2.本質を見抜くこと、3.現場に出かけて実物をみること、などの意味があります。
 これらを「仕事の仕方」に当てはめて解釈すれば、1.は物事の枝葉末節であれやこれや悩んでいる状態から脱し、全体の中の自分の立ち位置はどこか、どういう役割であるべきかを把握する。2.は物事のうわべのみ見て判断するのをやめて、どうしてそういう事が起きているのか背景をとらえ、本当に必要なのか、真の目的は何かなどを見抜く。3.は聞きかじりや又聞きでなく現場に出かけていって本当の情報を得る。このようになるかと思います。
 「観る」…大事な心がけと思いましたので、本年の言葉に選びました。
あと3か月で平成から新しい元号へ移る「御代替わり」となります。本年は新しい時代の始まりを共に祝いつつ、平成の時代を回顧して次の時代につなげる大事な年です。過度な期待も不安も不要です。しっかりと地に足をつけて地域社会を、日本を創っていくスタートの年です。
 そして本年は亥年。旺盛に物事を進めたいところですが、やみくもな猪突猛進はケガのもと。しっかりと状況を観察し、本質を観る、全体を観る、現場を観ることを心がけ、着実かつ堂々たる歩みを進めたいものです。
 そして、仕事が終わったら時々は「ボーっと」するのも大切だよと、これはチコちゃんに言いたいですね。

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