無料タクシー券について(平成29年3月23日回答)
意見・提言
自動車運転免許証について、高齢者(70歳)以上の人は、高齢者講習に受からなければ更新できません。同様に統合失調症の人も検査があり、それをパスできなければ更新できません。
テレビで見ましたが、ある都道府県では高齢者の人が免許を返した場合に手続きをすれば、1年に14万円ほどのタクシー無料券がいただけるそうです。
私も母も免許がなければ買い物や通院、通勤などが不便になります。高齢者と統合失調症等の人たちが免許を返納した場合に、タクシー券がほしいです。高齢者による自動車事故等は、加害者も被害者もかわいそうに思えてきます。
高齢者と精神障害者にやさしい法律を作ってください。
回答
統合失調症の方や高齢者の方が運転免許証を返納した場合における、タクシー利用券の交付についてでございますが、まず、統合失調症の方への交付について、現在、本市においては、申請に基づき身体障害者手帳1級・2級を保持している方と療育手帳マルA・Aを保持している方に1年度につき24枚の福祉タクシー利用券を交付しております。これにより重度心身障害者の生活圏の拡大と社会参加の促進が図られます。
その一方で、統合失調症の方も含め精神障害者の方については、精神障害者保健福祉手帳を保持していたとしても、交付対象外となっております。これは、精神障害者保健福祉手帳1級・2級を保持している方は、自動車等燃料費助成制度の対象になっていることと、事業開始当時に国・県に基準がない中で、独自事業として行うに当たり、近隣市町村における対応等を踏まえての検討の結果によるものです。
しかしながら、埼玉県内の一部の市では、精神障害者保健福祉手帳1級を保持している方にも福祉タクシー利用券を交付している例もあります。本市といたしましては、近隣市町村の動向も今後とも踏まえつつ、障害者施策全体を見据えたうえで、その必要性の検討をしてまいりたいと存じます。
次に、高齢者の方につきましては、シルバーサポーター制度に協賛するタクシー会社によるタクシー料金の10%割引のほかに、デマンド交通「はにぽん号・もといずみ号」には回数乗車券購入による高齢者や運転免許証返納者に対する割引制度を設けています。また、近隣市町村においても、市内循環バスの無料・半額乗車券の交付や域内路線バスの乗車費用補助、商品券交付などを行っているところもあります。
本市といたしましては、この件については交通弱者に対する施策全体の中での有り様や費用対効果も考慮したうえで多角的な検討が必要であると考えております。
(平成29年3月23日回答)
更新日:2020年10月01日