本庄市社協の婚活チャレンジ(令和7年6月1日号)
我が国ではいま、結婚していない方が急速に増えています。50 歳時点で結婚したことのない人の割合は、2020 年に男性 28.25%、女性 17.81%。1980 年と比べ、男性約 11 倍、女性約 4 倍の増加です。特に 30 ~ 34 歳の場合、2020 年の未婚率は男性約47%、女性は約 35%となっています。
その原因ですが、価値観の多様化、出会いの場が少ない、経済的理由などが考えられます。日本の場合、子の出生は婚姻に伴うものが大部分なので、婚姻数の急速な減少はすなわち急速な少子化と人口減少につながり、社会全体にさまざまなひずみをもたらすことが懸念されています。
もちろん「私は生涯独身でいたい」と考える方に結婚を強要するような事があってはなりません。一方、「結婚したいけどできない」という方には、できる限りその方の願いがかなえられるよう、多くの手助けがあってしかるべきです。
さらに結婚は、老若問わず人生のパートナーを得る、ともに支え合う家族を得るという意義もあり、希望をかなえることは、その方の幸せとともに社会の維持にもつながります。このようななか、本庄市社会福祉協議会では早くから結婚支援事業に取り組んでいます。
近年では埼玉県の進める AI を活用したお見合いシステム「SAITAMA 出会いサポート事業」の一翼を担い、安心してマッチングできる結婚支援を推進しています。
また独自の事業として、さまざまな個性あふれるお見合いパーティーの開催も行っており、直近では「メタバース&リアル」婚活と称して、ネットの仮想空間と現実世界双方でのお見合いを実施しています。さらに日本でも数少ない恋愛や結婚を専門とする研究者、心理学者による結婚支援研究チームとの協定を締結し、より効果的な婚活のあり方を模索しています。
一回のお見合いパーティーだけでなく、気になる人とのお付き合いを時間をかけて周囲のサポートも得ながら重ねていくことを望んでいる人がいかに多いか、いま職員は感じています。
婚活があたりまえとみんなが思ってくれる社会を作りたい。明日の本庄市そして日本社会をもっと明るくしたい。これからも本庄市社会福祉協議会のチャレンジは続きます。
更新日:2025年05月30日