国民希望出生率について (平成27年4月1日号)

更新日:2020年10月01日

赤ちゃんの手の写真

 国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、日本の将来人口はこのままでは急速に減少し、西暦2060年には約8,600万人台になると予想されています。この推計では本庄市の人口も2060年には5万人を割り込むと予想され、この先45年間で4割近くの人口が減少することになります。あくまでも推計値ですが、現在の日本の状況から考えますと、かなり現実味を帯びるものです。超高齢化の状態で起きる人口減少は、消費や経済力の低下を招くだけでなく、働く世代が高齢者世代を支え切れなくなる恐
れが充分あり、大きな危機感を覚えざるを得ません。 こうしたことから政府は人口減少と経済の縮小の悪循環を断ち切り、将来にわたり活力ある日本社会を維持するため「まち・ひと・しごと創生法」に基づく長期ビジョンと総合戦略を昨年末に発表しました。
 このビジョンでは「国民希望出生率」という言葉が登場しました。全国の18歳から34歳の男女にアンケート調査を行ったところ、9割以上が結婚を望み、また2人以上の子どもを授かりたいと考えていることが分かりました。このような若年層の「希望」が実現すると出生率は1.8程度となり、その後さらに人口を維持できる2.07にまで出生率が上昇すれば、2060年に1億人程度、その後9,000万人台で人口が安定するとのことです。そこで政府はこのビジョンに基づき、まず若い人たちの希望が実現できる社会を目指すための「国民希望出生率」1.8という数値を、全国的な目標として掲げました。
 「出生率」を向上させることを政府が政策として全面的に打ち出したことに私は大いに賛同しています。
本市においてもこの「国民希望出生率」を実現させ、生まれる赤ちゃんの増加や若年層の定住の促進をはじめとした本庄市版人口ビジョンと総合戦略の策定に向け、今後広く会議を興し、英知を結集してまいりたいと考えております。市民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします

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