「線状降水帯」による水害に備えましょう (平成27年10月1日号)

更新日:2020年10月01日

 9月9日、10日の台風に伴う豪雨により、茨城県・栃木県をはじめ関東・東北地方各地では甚大な被害が発生しました。被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 あの日、台風から派生した南北に延びる大きな雨雲「線状降水帯」は当初、本庄市にもかかっていました。それまでの長雨の影響か、9月6日には本泉地区太駄下の小山川を挟んだ集落の反対側の斜面で土砂崩れが発見されており、大雨が降り続くと新たな土砂災害の恐れが一層高まることが懸念されていました。
 9日には心配したとおり大雨警報に引き続いて午後0時30分、気象庁と埼玉県により本庄市に「土砂災害警戒情報」が発令。市ではこの情報を受けて午後2時に市内の土砂災害警戒区域に避難勧告を、それ以外の本泉、秋平、金屋の各地区に避難準備情報を発令し、セルディを避難所として開設しました。
 その後雨雲が東に移動し、雨も小降りになりましたが、雨雲が西に戻ってくる可能性も捨てきれないとの熊谷気象台の判断もあり、土砂災害警戒情報が解除されたのは翌10日の午前5時45分。市は避難勧告と避難準備情報を午前7時30分をもって解除しました。幸い大きな被害はありませんでした。
 実は今から4年前の平成23年9月1日に本庄地域の元小山川を溢れさせ、市内各所に浸水被害をもたらしたのも、今回関東・東北各地に大被害をもたらした「線状降水帯」でした。特に南からやってくる台風に伴うことが多く、この雨雲がいったんかかるとしばらく雨が降り続き、結果として河川の氾濫や土砂災害が非常に起こりやすくなります。今般はこの雨雲は当地域より東にそれて行きましたが、茨城や栃木の大災害を見ると、私は決して他人事に思えないのです。今まで耳慣れない言葉であった「線状降水帯」。ぜひみなさんに覚えていただきたいと思います。
 市では、今後とも防災力強化のための政策を進めてまいりますので、より一層のご関心を寄せていただき、ご協力をよろしくお願いいたします。

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