児玉中学校の「立志式」に参加して (平成28年3月1日号)

更新日:2020年10月01日

 去る2月4日の立春の日、市立児玉中学校の第1回「立志式」が、児玉文化会館セルディで開催されました。
 孔子が学問の道を志したとされる数え15歳を、昔から「立志」と言います。立派な大人を目指す節目の歳と言えます。
 児玉中では1月28日に2年生の生徒全員が、自分の将来の夢や希望を各クラスにおいて保護者のみなさんを前に発表したそうです。そして2月4日、クラス代表各5名ずつの生徒諸君が、セルディ大ホールにおいて、会場を埋め尽くした1・2年生、教職員、保護者そして来賓の前で、同じ内容を発表しました。
 それぞれ1分くらいの発表でしたが、みなさん原稿無しで前を向いて行いました。
 すでに目標を立てていて「実現に向かって努力したい」という発表もあれば、「まだ何になりたいか分からないけれど、親や兄弟そして社会のために役に立つ仕事に就きたい」という発表もありました。
 緊張して途中で言葉がつかえたりしながらも、最後まで頑張って発表する姿はとても感動的で、みなさんまさに「立志」の姿そのものでした。また、司会や号令も全て生徒諸君が行っており、大変立派でした。
 児玉中はもとより、本庄市の中学校では初めての試みです。県内でも実施しているところはまだ少ないようです。このような素晴らしい行事を始めていただいた校長先生はじめ教職員の皆さまと生徒諸君に心から敬意を表します。そしてこのような行事を開催できるようになったのも、多くの教育関係者による長年のご尽力の結果であると思います。
 さて、郷土の偉人塙保己一先生も、数え15歳で江戸に旅立ちました。その様子を表した少年の姿の銅像が、来る3月12日、本庄早稲田駅前に完成します。遺徳顕彰会の皆さまが考案したこの銅像は、まさに塙先生の「立志」の姿を表現したものです。
 3月は旅立ちの月です。志を抱いて新しい門出を待つ皆さまの今後に幸あれと、心からお祈り申し上げます。

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