地球温暖化と異常気象に備える(平成28年10月1日号)

更新日:2020年10月01日

 10月になりました。ゆるキャラ®グランプリ2016も最終局面です。皆さま、はにぽんへのご支援を最後までよろしくお願いいたします。
 さて、今年は台風や低気圧、前線の影響で、全国各地、特に北海道や東北でも集中豪雨の被害が発生しました。日本を襲った台風の中には、10号のように沖縄付近まで迷走しながら南下し、勢力を強めて北上、そして観測史上初の東北地方上陸と、太平洋から日本海に向かって進むという極めて異常なものもありました。
 近年、非常に懸念される地球規模の異常現象として、北極圏の氷のとけだしがあります。北極海上の氷や陸地の永久凍土がとけると、大量の水蒸気やメタンガスが大気中に放出され、結果として温暖化が加速され、台風や低気圧が巨大化するそうです。
 地球温暖化はもはや後戻りできない状態となっており、今世紀末に地球の平均気温は4℃ほど上昇すると予測されています。東京では夏の最高気温が毎日40℃を軽く越え、大気が不安定になると積乱雲が急激に発達して巨大化し、1時間に100ミリメートルを超える猛烈な豪雨となり地下街は水没し、一方ビルの外壁を破壊する位の威力を持った落雷が多発するそうです。短時間で人命にかかわる大きな被害が出る、何ともすさまじい事態が予想されています。
 本庄市はこれまで他と比べて気象災害が少なかったのが自慢の一つですが、もはやそのような事を言っていられない時代が来ると覚悟した方が良いでしょう。
 異常気象をもたらす地球温暖化の原因については、人類による環境破壊の他に、温暖化と寒冷化を繰り返す地球の自然の一局面で一概に人為的なものとは言えない、という見解もあるようですが、少なくとも今後しばらく急速な温暖化は間違いないようです。
 そんな人類の新たな危機とも言える厳しい時代が間近に迫っているなか、我々はなすすべなくその状況を甘んじて受けるだけで良いのでしょうか。身近なところから地球環境を考え行動することはもちろん、より高度な気象予報、安全な都市インフラの整備など、激しさを増す気象災害に皆で備えることがまず必要であると考えます。

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