年齢七掛け説 (平成29年1月1日号)

更新日:2020年10月01日

 我が国では社会の高齢化が進むなか、一方で人の身体年齢はどんどん若返っていると感じているのは私だけではないと思います。
 漫画「サザエさん」の波平さんとフネさんの年齢をご存知でしょうか。驚くなかれ、54歳と48歳です。その年齢にしてはずいぶん老けているなあ、とお思いでしょうが、これは「サザエさん」の連載が始まった戦後まもなくの頃(今から70年前)の54歳と48歳の男女の姿を表しているのです。
 漫画「天才バカボン」のバカボンのパパ。ハチマキと腹巻をしたあの姿で「41歳の春」です。確かに私の幼いころ(今から40年ほど前)、あのようなおじさんはいましたし、あれで41歳でも違和感はなかったと思います。今は皆無でしょう。
 現代社会は高齢化が進み、加齢により病気や要介護状態になる人は確かに増えています。しかし一方で健康な中高年は昔に比べて実年齢より大変若々しいと感じます。
 誰が言い出した説か分かりませんが、現代の健康な人々の身体はひと昔に比べ実際の年齢の七掛けと言われます。これを「年齢七掛け説」(または人生七掛け説)と言います。60歳の人であれば42歳、70歳で49歳、80歳で56歳、90歳で63歳、そして100歳で70歳ということです。70歳と言えば古稀。確かに昔の70歳であれば「古来稀なり」と言われたでしょう。しかし今や100歳でもあまり稀ではなくなっていることを考えると、この「年齢七掛け説」は信ぴょう性があると感じます。お元気な中高年の皆さま、ぜひ自信を持っていただければと思います。
 ところで自分も今年は50歳になります。七掛けすると身体年齢は35歳。そう聞くと嬉しくなるのは、それだけ年を重ねたからなのでしょう。
 とはいえ、いずれにしても人生必ず老い、病み、そして死を迎えざるを得ません。アンチエイジングに心がける一方で、いつかは老いていく自らの体の状態を冷静に受け止める心を養っていく、そんな精神の鍛錬も、なかなかできるものではありませんが、やはり大切だと感じるこの頃です。
 本年もどうぞお健やかにお過ごしください。

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