⼈の健康、都市の健康(平成25年11⽉1⽇号)

更新日:2020年10月01日

先⽇、諏訪中央病院名誉院⻑の鎌⽥實先⽣のお話しを聞く機会がありました。地域医療に⻑い間かかわり、東⽇本⼤震災の被災地においても精⼒的に⽀援活動をされている⼈です。
講演内容は「健康」について考えさせられるものでした。健康といっても、病気をしないとか⻑寿であるということ(もちろんそれは⼤事ですが)だけでなく、もっと⾔えば病気の⼈や重い介護状態の⼈にも、その⼈なりの「健康」があるはず、つまり「⽣きがい」のある⼈⽣こそ健康な⼈⽣といえるのではないかとのお話しでした。
講演は「都市の健康」という話にも及びました。都市の健康のキーワードは、まさに「⽣きがい」と、⼈を結びつける「絆」であるというのです。
興味深かったのは、「セロトニン」と、「オキシトシン」という二つの「幸せホルモン」の話です。セロトニンはおいしい⾷べ物や美しい⾵景、芸術などに感動することで体内に分泌される、⾃分⾃⾝の幸福感を感じるホルモンです。⽇頃からちょっとしたことに感動することで分泌されやすくなるセロトニンは、今や100万⼈とも⾔われるうつ病の治療や予防にも効果があるそうです。オキシトシンは⾚ちゃんにお乳をあげている⺟親の脳内に分泌され、炎症を抑え、ストレスを緩和し、その⼈の⽣きる⼒となるホルモンですが、実は⼦育て中の⺟親だけでなく、⼈間が他⼈の役に⽴とうとしている時にも分泌されることが分かってきたそうです。つまり相⼿の⾝になることは結果として⾃分⾃⾝に活⼒を与えることになる、そのメカニズムがこのオキシトシンによって説明できる、ということでしょうか。感動を⼤切に、相⼿を思いやり⽀えあう、それがまた⼈々の⽣きる⼒を⽣み出す、そんな⽣きがいのある健康な本庄市を、みんなで創って⾏きたいですね

この記事に関するお問い合わせ先

企画財政部秘書課秘書係
〒367-8501
埼玉県本庄市本庄3丁目5番3号
電話:0495-25-1154
ファックス:0495-21-8499
メールでのお問い合わせはこちら