令和3年は義務教育ICT化元年(令和3年1月1日号)

更新日:2021年01月04日

昨年一年、新型コロナウイルス感染症は世界中で猛威を振い、この状況はなかなか出口が見えません。我が国も同様です。そんなコロナ禍のなか、今後社会のICT化はより一層進んでいくことが予想されます。
ICTとはInformationand Communication Technology(情報通信技術)の略で、いわゆる「IT」よりもネットワーク通信を利用した情報や知識の「共有」を重要視した言葉です。皆さまはご家族やお友達とLINEなどを使う場合もあると思いますが、まさにそれはご家族のコミュニケーションのICT化です。近年ではIoT(Internet of Things モノのインターネット化)という言葉も出てきております。人が移動して人に対面し、あるいは直接触れて物事を進めていたこれまでのやり方がコロナ禍で難しくなるなか、人が移動しなくてもコミュニケーションができ、直接触れなくても物事が進むという、ICT化そしてIoTの流れは必然でしょう。
こういう時代にあって、諸外国に比べて遅れを取ってきたのが我が国の義務教育現場のICT化でした。コロナ禍の前から小中学校の教育現場へのパソコン、タブレットの導入とそれを活用したプログラミング教育の必要性を、私も全国の多くの市長と共に政府に強く指摘していたところですが、残念ながら我が国ではなかなか学校現場への導入は進みませんでした。プログラミングとは、コンピューターに指示を与え動かす方法であり、これを小学校から学ぶことは、今後のICT社会における技術の習得の基礎を養うことになります。自分の意図したことの実現にはどのような指示をどうコンピューターに与えれば良いかの訓練であり、実は極めて論理的な思考(プログラミング的思考)を学ぶことになります。
今般のコロナ禍を契機として、政府は全小中学校の児童生徒にタブレットを一人一台配布し、合わせてプログラミング教育の推進をはじめ、さまざまな授業にICTを活用することになりました。本庄市でも昨年末までに公立全小中学校に一人一台タブレットが配布されました。今年は義務教育のICT化元年。現場ではご苦労も多いと思いますが、明日の日本と世界を背負う子どもたちの教育の日々の進化を、みんなで応援してまいりたいと思います。

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