終戦の日 雑感(令和3年9月1日号)

更新日:2021年09月01日

この原稿を書いている終戦の日、例年強い日差しと蝉時雨のはずが、各地で大雨の被害が相次ぎ、新型コロナの第5 波も猛威を振るっております。世界各地のコロナ禍と異常気象はさらに深刻で、人類にとって先の見えない不確実な時代が来ていると感じます。
一自治体行政の力は限られていますが、コロナ対策は迅速なワクチン接種が最優先です。国からの供給量が少し増えたので、本市では8 月12 日に12 歳以上の市民向けに6000 人× 2 回分を予約受付しました。その後8 月20 日に追加受付し、続いて9 月14 日にも受付予定で、引き続き希望される方の接種推進に努めます。国民の多くが接種を完了し、変異株へのワクチンの有効性と小児の重症化が起きないことが確証され、合わせて有効な治療法が確立すれば政府はコロナの感染症指定をインフルエンザと同等とし、コロナ禍に一つの区切りをつけるものと推測します。
一方、異常気象の原因とされる地球温暖化への対策は気の遠くなる道のりです。が、このまま二酸化炭素の排出量が減らなければ、地球の気温は上昇を続け、やがて人類の生存が危ぶまれると指摘されています。本市も政府の方針に沿って、ゼロカーボンシティ宣言を今年5月4日のみどりの日に制定。今後市民との協働で施策を進めてまいります。
さて、東京オリンピックは無観客にて開催されましたが、開会式で入場してきた各国選手団の笑顔そして大勢の日本選手の活躍は、コロナ禍の中の光明でした。児玉高校出身の柔道女子金メダリスト新井千鶴選手をはじめ、全力を出し切ったすべての選手の健闘を称えたいです。8 月24 日からパラリンピック開催。本庄特別支援学校出身の小久保寛太選手の活躍に期待します。
オリパラは本来、スポーツを通じて平和と人類一人ひとりが輝ける社会の実現を目指すものです。人々を分断しているコロナ禍や、飽くなき経済至上主義が生み出した地球温暖化をどう克服していくか、ソフトパワーを大切にしてきた日本は、今回のオリパラ開催をステップに、人類の持続可能な社会づくりにもっと貢献できるはずです。
その一翼を、本庄市も市民の皆さまと共に担えれば…そう76 年目の終戦の日に思いました。

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