東京2020パラリンピックが終わって(令和3年10月1日号)

更新日:2021年10月01日

オリンピックが大きな感動と共に閉会した後、8月24 日からは世界中のパラアスリートを迎えてパラリンピックが開催されました。本庄市ゆかりの選手では、県立本庄特別支援学校出身の小久保寛太選手が、陸上男子走幅跳(知的障害)において自己ベストを大きく塗り替える7m01cm の日本新記録で堂々の4位入賞を果たしました。小久保選手は3年後のパリに向け、今後も樋口コーチと共に本庄特別支援学校の校庭で地道なトレーニングに励むそうです。みんなで応援しましょう。
また、本庄市は、ご縁あってトルコ共和国のパラテコンドーチームを応援しました。本来であれば本市で合宿を行い、市民の皆さまと交流した後に試合に臨む予定でしたが、コロナ禍のために行事はすべて中止。それでも小学生の皆さんとオンラインや手紙での交流を行い、大会には全階級に6名の選手が参加。惜しくも金メダル受賞はなりませんでしたが、個人で銀、銅のメダルを獲得しました。
また、競泳男子100 mバタフライ(視覚障害)で金メダルを受賞した木村敬一選手は、4年前に埼玉県主催(本庄市共催)の第11 回塙保己一賞奨励賞受賞者です。富田宇宙選手(銀メダル)とのお互いを称え合うシーンに多くの国民が涙しました。
さらに、杉村英孝選手が金メダルを受賞したボッチャ。脳性まひの方々が大活躍する姿にスポーツの素晴らしさを改めて感じた方も多かったようです。このボッチャですが、本庄市では「市民一人1スポーツ」の理念のもと、スポーツ推進委員の皆さまがすでに市民への普及に取り組んでいます。今後の競技人口の拡大に期待したいです。
すべての試合は一瞬ですが、そこに至るまでの選手の半生、支援者との歩みに思いをはせ、人間の持つ可能性、人と人との支え合いの大切さ等々、言葉では言い尽くせない感動をいただきました。
塙保己一先生没後200 周年の記念すべき年に開催された東京2020 パラリンピック、この経験を、持続可能で一人ひとりの人権が保証された世界、真の共生社会づくりの大きな一歩にしていかねばならないと、強く感じているところです。

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