出口は見えるか 新型コロナとの闘い(令和3年12月1日号)

更新日:2021年12月01日

このコラムの原稿を書いている11 月17 日現在、新型コロナウイルスの感染状況は第5波と呼ばれた今夏に比べて全国的に非常に落ち着いた状況となっております。本庄市においても新規陽性確認0人の日が続いております。また、本庄市児玉郡医師会のご協力で進めてきたワクチン接種も、11 月17 日現在、対象者約7万1,500 人に対して1回目の接種終了者は6 万708 人、率にして84.9%。2回目の接種終了者は5 万5,620 人、率にして77.8%となっております。11 月中には対象者の約8割以上の方が接種を終えられる見込みです。我が国においては今後3回目のワクチン接種が医療従事者から順次始まります。昨年の今頃、一体いつになったら日本人がワクチンを打てるのだろうかと懸念されていたことを思い出すと、隔世の感があります。
今回のワクチンは重症化の予防に大きな効果があるとされています。しかし感染自体を完全に防げるものではありません。従ってワクチンを接種しても、予防策はしっかり取ることが重要とされます。欧州や隣の韓国では、ワクチン接種が進んだ後で、ブレークスルー感染と呼ばれる感染拡大が起きております。日本も第6波と呼ばれる感染拡大がいつ起きるのか、懸念は消えません。
「じゃあ、一体いつになったらマスクを外して元の生活に戻れるのか」という声が聞こえます。その鍵は、現在開発中の治療薬にあると言えるのではないでしょうか。インフルエンザに対するタミフルのような薬です。そのような薬の普及により、罹かかっても多くの人が重症化せず治る状況になってはじめて、新型コロナウイルスは現在の感染症第2類相当から第5類相当(インフルエンザと同じ)になり、一般の病院や診療所でもコロナの治療ができるようになる、こうしていわゆる「コロナ禍」は終わりを告げるのであろうと思います。
これから年末年始にかけて、人の動きが多くなります。インフルエンザの流行も心配されるところです。今しばらくマスクを着け、感染予防対策をしながら日常生活を取り戻してまいりましょう。出口は必ず来ると信じて、良き年を迎えましょう。
(今回の市長コラムについては医師の監修をいただきました)

この記事に関するお問い合わせ先

企画財政部秘書課秘書係
〒367-8501
埼玉県本庄市本庄3丁目5番3号
電話:0495-25-1154
ファックス:0495-21-8499
メールでのお問い合わせはこちら