自身の新型コロナ罹患（りかん）について（令和4年6月1日号）

5月13 日のPCR検査にて、私は新型コロナウイルス感染症陽性と判定され、このコラムは17 日現在、療養中の自宅で書いております。市民の皆さまに感染予防を呼び掛ける立場でいながら自身の感染を防げず、発症前に対面した方々にご心配やご不安を感じさせてしまい、誠に申し訳ありません。一方、市のホームページや報道などで感染を公表して以来、多くの市民の皆さまからご心配とお見舞いの気持ちを寄せていただき、改めて人の心の温かさを感じております。この場をお借りして心から御礼を申し上げます。
陽性判定となり、まず心配したのは、私自身が感染したであろう日からお会いした方々のことでした。人と会う際はマスクを着用するなど、感染防止対策に留意しており、保健所からの聞き取りの際に確認したところ、公務その他において対面した職員また市民に、濃厚接触者にあたる方はいませんでした。また、自宅療養中（現時点では5月21 日まで）はテレワーク等で行い、支障なく進めております。
発症にいたる経緯については、市のホームページでお知らせしている通りですが、私の今回の症状は、頭の中の痛みが熱とともに強くなり「これはただの風邪（かぜ）ではない」と感じたこと、のどの腫れと痛みが後から出たのが特徴です。少し良くなったからと言って声を出すとまた腫れるという具合で、油断はできないと感じます。しかし症状はかなり軽症といえるでしょう。3回目のワクチン接種を2月に受けていますが、その効果はあったものと感じております。
コロナには多くの方々がすでに罹患し、その恐れは万人にあります。そのような中で私自身も罹患しました。当初は「何でかかってしまったかな」と悔しい思いでしたが、つらい思いをされている多くの方々の気持ちに少しでも近づけたとしたら、これも市長、また人としての勉強だと感じます。まだまだコロナ禍は続きますが、人の痛みや思いやりを分かち合える温かい社会づくりに、皆さまとともに一層励んでまいりたいと考えております。