「児玉総合支所での取り組み」(平成22年6月分)

更新日:2020年10月01日

おはようございます。6月1日、今日から衣替えです。新年度に入って2ヶ月、みなさんには毎日決まって行う仕事のほか、懸案事項の解決や業務改善について、それぞれの部署において頑張っていることと思います。市役所の仕事は多岐にわたるため、他の部署の仕事はなかなか見えづらく分かりづらいと思います。しかし、仕事の内容が異なっていても、仕事に向き合う姿勢や仕事に取り組む中での苦労、そして課題解決のための工夫や努力には必ず共通するものがあるはずです。
今日私は、特に本庁のみなさんが普段なかなか知ることの少ない児玉総合支所のことについて、支所のみなさんが取り組んできた懸案事項の解決や業務改善の中での心に留まった事柄をお話しようと思います。
一つ目は、総合支所の敷地に関する問題です。合併よりはるか以前からの懸案事項として、総合支所の中に登記上民有地が存在するという状態が続いていましたが、先般全面的に解決しました。この間、すでに相続が発生している土地でしたので、担当者が関係者を粘り強く説得してきたことが印象に残っています。この件について振り返ってみると、担当者の間でしっかりとした方針を立てたことが良かったと思います。それは解決の期限を定め、どういう方法で対応するか、そして最終的にどうするかまで腹を括った(くくった)ことでした。その方針に基づいて真摯(しんし)に取り掛かったことが解決につながったと言えます。
二つ目は、本庄児玉間乗り合いバスのとある停留所付近の問題が解決に向けて動き出したことです。以前から高校生の自転車が、ある民有地近辺に無断で乱雑に駐輪されていました。道路が拡幅された後もさまざまな問題があり、なかなか解決されませんでした。ここに来てようやく関係者の努力により、利害関係者の合意の下に円満な解決が図られつつあります。この件については、利害関係者の間の感情的なもつれもあり解決も難しいと思われていました。しかし、「何のためにこの仕事をやるのか」ということを支所の担当者の間で、しっかりと詰めて対応をした結果、利害関係者にもその熱意が伝わり、理解してもらえることにつながったと思います。
三つ目は、市民福祉課の取り組みです。4月の人事異動と組織再編により、総合支所の市民課と健康福祉課が統合になりました。担当者同士で話し合った結果、真ん中に通路があって二課に仕切られていた間取りを変えて、通路を無くしてお客様の正面に窓口が向かい合う形にしました。天井の蛍光灯も工夫し、以前よりお客様の待つフロアの雰囲気が大変明るくなりました。ある職員が私にこう言いました。「課を統合して寂しくなったとは言われたくない、むしろ明るく便利になったと言われたかった」とても印象的な言葉でした。「決まったことだからしょうがない」ではなくどのようになすべきか、与えられた環境の中で自ら出来ることは何か、自ら考え、実行した結果だと思います。
懸案事項の解決や業務改善に向けて、努力やアイディアを重ねていること、これは他の部署でも同じことだと思います。今日は本庁のみなさんが普段あまり知ることのない、支所のことを例として話しました。このような課題解決や改善の話はやはり聞いていて私も元気が出てきます。
仕事に取り組むにあたって大事なのは、何のためにこの事をやるのかについて、仕事をする本人が真に納得をしているかどうかではないかと思います。なぜそれが必要なのかと問われた瞬間、とたんに答えられなくなってしまうのは、実は本人がその仕事に対して真に納得をしていないからだと言えるでしょう。
仕事に対してしっかり向き合い、どうすればその仕事が意義あるものになるか真剣に考え、言葉は格好悪いですが「もがいて」いくことで、その人の自分なりの仕事への納得というものは生まれてくるのだと私は思います。そういう人は、たとえスマートに見えなくとも、熱が伝わってくるのでしょう。その粘り強さが周囲への説得力にもつながっていくのでしょう。これが自ら仕事に対して魂を吹き込む人であり、本庄市職員には、現にそういう熱い人がいるし、今後もどんどん増えていくように私には思えます。そういう皆さまに大いに期待しております。
今月のメッセージは以上で終わりです。まもなく梅雨に入ります。お体に気をつけてお仕事頑張ってください。

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