「大雪による被害について」 (平成26年3月分)

更新日:2020年10月01日

みなさんおはようございます。3月になりました。今月の月いちメッセージをお送りします。

2月14日、15日の大雪は、各地で観測史上始まって以来のものとなり、市内各地でも倉庫や車庫、カーポートが、また多くの農家でビニールハウスが潰れ、大変な被害が発生しました。被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。そして、この間の職員のみなさんのご尽力に心から感謝申し上げます。

当初、立ち往生した車による渋滞などの影響で、国道や県道などの幹線道路でさえ除雪作業は困難を極めましたが、市内業者の皆さまには不眠不休で除雪作業を頑張っていただきました。心から御礼申し上げます。本庁、支所に夜間待機しながら、業者や県との連絡調整に当たった職員のみなさんも大変お疲れ様でした。

また、降雪時から市には除雪についての数多くの相談や苦情の電話が寄せられました。その中には切実な訴えもあり、一方理不尽ともいえる要求もありました。応対した職員のみなさんも本当にお疲れ様でした。

市の「災害時要援護者避難支援制度」に登録された市民の皆さまの安否確認も行いました。各自治会また民生委員の中には、すでに自発的に見守りをされていた方々もおられましたが、改めて市から要請し、ご尽力いただきました。地域の皆さまに心から御礼申し上げると共に、慌ただしい中、確認や連絡調整などに当たった職員のみなさんにも心から感謝いたします。

今回の大雪に対しては、多くの市民の皆さまに歩道や生活道路の除雪に自発的に取り組んでいただきましたが、我々も約250人の職員体制で、連日公共施設や学校周辺での大掛かりな除雪作業を実施しました。スノータイヤを装備している職員の私用車も25台出していただきました。本当にありがとうございました。特に学校関係者の方々から私のところにも感謝の言葉が届いています。

多くの市民の皆さまがご近所で、また会社や団体ごとに、重機や人海戦術での除雪はもちろん、ご近所の高齢者、障害者への声掛けや見守り、買い物の代行や病院への送迎などに大きな力を発揮され、私も改めて「地域」の結びつきの強さを感じました。数多くの心ある善意に深く敬意と感謝を申し上げます。

なお、高齢者の方々から、近くに住む職員が自分の家の玄関まで除雪をしてくれて本当に助かったとか、何か困ったことがあったら私に言ってくださいと一声かけてもらい、本当に頼もしくうれしかった、との言葉をいただいていることを申し添えておきます。

さて、今回の大雪では本市はじめ地域が誇る農産物、野菜・花卉(き)・果樹そして畜産などが全般にわたり大打撃を受けています。各農家においては生産拠点を一挙に失い、途方に暮れる方々も数多くおられます。設備投資したばかりのハウスが潰れ、微妙な温度管理が出来ない中でやがてダメになってしまうであろうミニトマトが、まだ元気で生育しているのを見るのがやりきれない、とつぶやいた若手の農業経営者の言葉と、その場で食べさせていただいたトマトのあまりのおいしさに、私も思わず涙が出ました。

農業は生き物相手であり、季節、天候、土の状態、施肥、そしてハウスなら温度や湿度管理まで、実に細かい見極めが求められます。専業農家ほどこのような職人技が求められます。AがだめならBを作ればいいという単純なものではない。例えばキュウリ一筋でやって来た人が、いきなり違う作物を商品として売れるだけの質の良いものとして作れる技術は持っていないのです。これは先日、農業経営者のみなさんが真剣に私に話してくれたことです。

そして、今回大打撃を受けた農家のみなさんは、一方でコミュニティにおいて無くてはならない役割を果たしている方々も大勢います。ご自身が大きな被害を受けながらも、トラクターなどの耕作機械を使い地域の除雪に尽力された方もおられました。

こうした農業の特殊性や農家の事情を考慮しつつ、やる気のある農家のみなさんに再び農業を力強く担っていただけるよう、国や県、関係機関と連携をとり、復興に向けて市長として出来る限り力を尽くしてまいります。

この間、農業被害への対応に真剣に頑張っている職員のみなさんにも、心から御礼申し上げたいと思います。農家はもちろん、農協また郡内各町の農政担当も本庄市の農政を頼りにしています。私も先頭に立って頑張るので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

今般の雪害の教訓として、本市は災害が少ない分、むしろ災害には「弱い」地域であることを我々は認識しなければならないと強く感じました。二度と来てほしくない雪害ですが、また来る恐れもあると考え、今回の事案の検証をしっかり行い、雪害にとどまらず、災害時の対応について更なる工夫改良を行い、今後の安全安心のまちづくりに活(い)かしていきましょう。

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