平成26年度市長訓示「健やかな行政とは」 (平成26年4月分)

更新日:2020年10月01日

平成26年度市長訓示 「健やかな行政とは」

 みなさんおはようございます。4月1日、本日より平成26年度が始まります。先ほど新任の奥田副市長、勝山教育委員に選任書を交付し、勝山委員はその後の教育委員会で教育長に選出されました。この後新入職員を迎え、さらに異動した管理職職員に私から辞令を交付します。新しい年度、心身ともに新鮮な気持ちで仕事に臨んでまいりましょう。
 さて年頭訓示でも、また市長3期目の就任の訓示でもお伝えしましたが、今年、私は「健やかに」という言葉を掲げました。新年度のスタートに当たり、今日は「健やかな行政」ということについて、考えてみたいと思います。
 以前にも申し上げましたが、「健やか」という言葉は、大昔には「すくやか」あるいは「すくよか」といったそうです。「すくすく」という擬態語もあります。子どもや木々がのびやかに育つさまをいいますが、実は昔は、無愛想だけど生真面目なさまを「すくすくし」といったそうです。ですから日本語の「健やか」、という言葉の中には、体が元気で長生きという意味だけでなく、うそ偽りのない生真面目さや正直さ、つまり「真摯」な姿勢といった意味も込められていることが分かります。いかに体が丈夫で長生きをしたとしても、人をだましたり、おとしいれたりの人生は、決して「健やか」とはいえません。これは人生だけでなく、組織、社会や国家、そのあり方や経営に通じるものがあると思います。経済的に豊かな自治体を目指すことはもちろん、その前提として一にも二にも、そこに働く私たちが、「公」、ここでいう「公」とは、過去現在未来の市民という意味で私はとらえています。その「公」のために、生真面目に、正直に、つまり「真摯」に、仕事をして行くことで、健やかな行政は実現するのだと私は思います。
 改めてみなさんに申し上げますが、市の行政とは、その市に一つしかない存在です。替えがきかない存在なのですから、善良な多くの市民が寄せてくださる信頼を裏切ることがあってはなりません。これは簡単なことではありません。例えば我々に悪意がなかったとしても、我々の不注意から結果として市民に害をなすことがあっては、これはやはり行政として失格であるということ、これも我々は常に心して行かねばならないと思います。とはいえ、人間のやることです。万が一不注意から市民の不利益になるような結果を招いてしまったらどうするか、実はここで、その組織が本当の意味で健やかであるか否かが問われると私は思うのです。市民が大きな不利益を被るようなミスの存在を知りながら隠したり、あるいは失敗を公表したとしても、その後何の改善もせず放置している、このような行政では、たとえいくら財政力が豊かでも、決して健やかとはいえません。さらに悪いのは、このままの状態では明らかに市民にとって不利益な結果になることが分かっていながら、言い訳ばかりで何もしない、これは行政として不健全の極みでしょう。やはり、一にも二にも、公のために、生真面目に、正直に、真摯な姿勢で仕事に臨むこと、これが市民からの信頼を裏切らない、健やかな行政を実現する大前提だと確信してやまないところです。ぜひみんなで心してまいりましょう。
 以上で市長訓示を終了します。新年度、健やかな行政を目指して、みんなでがんばって行きましょう。

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