ワクチン接種のこれまでとこれから(令和3年6月分)

更新日:2021年06月01日

皆さんおはようございます。6月1日になりました。今月の月いちメッセージを送ります。
まず私は先日5月24日に実施された、新型コロナワクチン予約受付に携わってくれた方々をはじめ、これまで尽力してくれている全ての職員の皆さんに心から感謝を申し上げます。このことも含め、本日は、ワクチン接種事業のこれまでと今後についてお話ししたいと思います。
皆さんご存知のとおりワクチンは当初供給量が限定された中、本市では4月7日から65歳以上の方全員に接種券を配布し、4月19日に集団接種約1500人×2回分、26日に個別接種約1800人×2回分の予約受付を行い、それぞれ4月25日集団、5月10日個別での接種の開始となりました。先日5月30日には、集団接種第2クールの2回目が終わり、各医療機関での接種も進んでいます。
実は本庄市に届いたワクチンの量は、高齢者の陽性率が比較的高いということで他の自治体よりも配られる箱数が多く、これが全高齢者に向けて予約と接種をともかく開始しようという判断につながった大きな要因でした。
しかしそうはいっても全高齢者数23,500人に比して予約できる量は少なく、特に電話の場合、何十回もつながらず予約できなかった市民も大勢おられました。こうして、市のコールセンターまた相談窓口、保健センターはじめ各課の電話や市長への手紙でも不安またお叱りの声をいただきました。私としても数が少量であることをあらかじめ市民の皆様には同封した通知でお伝えしておいたところですが、電話があまりにもつながりにくかったことや、その他2回接種予約がスムーズに行かなかったこと等について、ご迷惑をおかけした皆様に様々な場面でお詫び申し上げているところです。
同時に議会全員協議会においても申し上げたのですが、今回のワクチン接種はそもそも不確実な中で試行錯誤を行いながら実施していくものですので、お叱りはしっかりと受け止め、謝るべきを謝りつつ、しかし、不備はその後改善していくことこそが大事だと考えます。物事に委縮せず、進めるべきことをしっかり進めて参りましょう。
その意味で、先月24日は、これまでの反省点を活かしつつ、来る今月14日からの高齢者全員分の予約受付に向けての、大きな一歩になったと感じております。予約受付は約7500人×2回分でした。ワクチンの安定供給が見込まれて来たなかでしたが、医療従事者への接種状況や医療機関の予約体制を考えて確実なオペレーションを組む必要から、数を限定したものです。この、数が限定されているなかで、それまでの反省点をどう活かすか。私からは、電話でしか予約ができない方の回線の確保のために、出来る限りWeb予約に移行してもらうことを高齢者また市民に呼び掛けるので、市としても何ができるか考えて欲しい、と皆さんに協議してもらいました。こうして、市役所と支所で、スマホをご持参の方への予約支援を行うことが決まったわけです。
数が限られる中、大勢の方が押し寄せ、対応が終わらないうちに全体の予約が終了、などという事態を避けるため、宣伝は市のホームページと自治会掲示板でのポスターに限定しました。また様々な事態を想定し、職員の皆さんもシミュレーションを相当練りこんでくれました。果たして当日、本庁支所に来られた方は合わせて313人、ご自身ばかりでなく多くのご家族の分も予約され、15時の予約終了より以前にこの支援業務は終了し、結果として来庁された市民にご迷惑はかけませんでした。用意周到に準備を重ね、お知らせの在り方にもコントロールが図れた結果だと思います。またコールセンター等から市の支援を案内された方も多かったようです。支援を受けられた市民の皆さまは一様に、懇切丁寧に説明してもらったと、喜ばれてお帰りになりました。一方、残念ながら電話受付での予約が取れなかった方は今回もおられ、そのような方には6月14日のご案内を丁寧に伝えているところです。
さてその14日を控え、この事業の中心的役割を担う健康推進課はもちろん、増設される臨時電話受付、スマホ予約支援、苦情電話対応、保健センター応援等に向けての準備、また今後高齢者全員の予約が可能になるので、次は電話ですら予約ができない高齢者のケアをどうするかなど、それぞれ担当する皆さんにはご苦労いただきます。さらに高齢者の接種に目途が立てば、今度は基礎疾患のある方を含む64才以下の方々の接種を進めて行かねばなりません。集団免疫は多くの国民が早く一度にワクチンを接種することが必要と言われます。より迅速な接種の推進に心がけつつ、まだまだ未知の分野が多いなか、接種を希望されない方が疎外されないよう啓発に努めるのも我々の責務です。まだまだ山あり谷ありで、何が突発的に起きるかは分かりません。分かりませんが、目標はシンプルです。希望する市民の皆様が出来る限り早く接種を受けられる、これに尽きます。全職員の知恵と力で、その実現に向け、あらゆる事態に対応し進んで参りたく、皆さんには引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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