次の課題にチャレンジしよう(令和8年10月1日)
おはようございます。10月1日、本年度も折り返しです。今月の月いちメッセージをお送りします。
来る10月10日、本庄市は伊勢崎市と合同の花火大会を開催します。所属する県が異なる基礎自治体同士が連携して花火大会を開く例は、利根川沿岸にいくつかある以外、全国的にも珍しいようです。本庄市と伊勢崎市が一緒に花火大会を開催できたら、との声は、私が市議会議員だった30年ほど前からあったと記憶していますが、当時は「まずは片側一車線で渋滞続きの阪東大橋(当時はこの漢字)を新しくしなければ」という声が大きかったです。今から22年前に新坂東大橋が完成し、今日、本庄市と伊勢崎市は人的にも経済的にも緊密に結びついています。ようやく迎える今回の花火大会が、両市の交流と連携のさらなる進化につながることを願っています。
さて、伊勢崎市ばかりでなく、交通網の発達により本市は周辺また遠方との結びつきが強い都市です。関越自動車道の本庄児玉インターチェンジや新幹線本庄早稲田駅による、都内や遠方との結びつきをはじめ、県道花園本庄線バイパスの開通で深谷市南部との結びつきも強くなりつつあります。さらに今後も国道17号本庄道路や国道462号、構想中の国道254号バイパスなど、広域交通網の整備が進めば、本市の可能性はさらに広がっていくでしょう。人口減少時代にあって、そのポテンシャルをしっかり活かそうと、これまでも本市は交通網の整備と合わせ、例えば本庄早稲田の杜のまちづくり、企業誘致そして地域資源のブラッシュアップに取り組み、様々な成果を得てきました。
そして、まさに成果があったからこそ、次の課題も見えてきています。ここで皆さんにそのことをお話しします。
まず本庄早稲田の杜については、駅の課題です。今や本庄早稲田駅は、地元はもちろん、伊勢崎市など群馬県南部、そして児玉郡や秩父市、深谷市や寄居町、さらに藤岡市、神流川方面など群馬県西部の方々も利用する広域的な駅です。しかし、周辺の経済界から「駐車場が足りないので安心して使えない」という声が挙がっています。
実際に本市都市整備部で調査したところ、日中、多くの駐車場が満車となっている状況でした。利用したくても利用を控えざるを得ない方がいます。コロナ禍も終わり、乗降客数も回復基調にある中で、この状況は実にもったいないと私は感じています。
次に、企業誘致における産業用地の課題です。先日の市議会一般質問に答弁したとおり、本市は21年前に産業開発室を設置し、平成18年度から令和6年度までの企業誘致件数は71件、進出企業等から市に納められた市税収入は累計約108億円。これは大きな成果です。しかし、このように企業立地に適しているにも関わらず、新たな産業用地がなかなか準備できません。
もともと本市は優良農地も多く、農業振興も重要な柱です。しかし、遊休農地が増え、一方、制度上の制約から土地活用は容易ではない現実があります。農業振興と産業用地の確保をどのように両立させるかは、本庄市の将来を左右する大きな課題でしょう。
また、地域資源のさらなる活用という課題もあります。ここで取り上げたいのは本泉地域の指定管理者経営による、そば処「いずみ亭」です。今や市内はもちろん、市外からも多くのお客様が訪れ、県内トップクラスの高い評価をいただいております。これは今までの関係者の努力のたまものであることは言うまでもありません。
私は単にいずみ亭を称賛したいのではなく、いずみ亭が私たちに教えてくれることを、皆さんと共有したいのです。
本庄市を俯瞰的に見てみると、いずみ亭は県道沿いとはいえ特段利便性が高い場所にはありません。それでも多くの方が訪れています。「味わえるものがある」という目的があるから、人はそこに行くわけです。あそこは不便だから、と先入観で切ってしまうのではなく、目的地になり得る魅力があれば人は遠くからでも訪れる。さらに磨きをかければ光る地域資源、行きたくなる目的地になり得る資源が、本庄市、特に児玉地域にはまだまだ沢山あるのでは、という問いかけです。
以上、本庄市としてこれまでのまちづくりの努力と成果を踏まえつつ、なおそこに満足、安住せずに、もっとできる事があるし、またやらなければもったいない、と私が思うところを本日は語りました。新たなものをゼロからつくるのではなく、すでにある価値をさらに磨き、稼ぎを生み出し、市民の豊かさや誇りの醸成につなげる、これがまさに本庄流経済の好循環だと確信します。
本市には、まだまだ磨き切れていない価値がある。皆さんが日々向き合っている仕事の中にも、「成果は出ているが、もう一歩工夫すれば、さらに市民の皆さまのためになるのではないか」という視点で見直せることが、まだあるかもしれません。ぜひ本年度下半期、そんなところにも気持ちを向けていただきたくお話しました。
以上で月いちメッセージを終わります。秋もたけなわ、良い一ヶ月にしてまいりましょう。



更新日:2026年10月02日