私の「仕事観」(令和8年7月1日)
おはようございます。7月1日になりました。今月の月いちメッセージをお送りします。
今年も早いもので半年が過ぎました。先月は組織についてお話しましたが、今日は「仕事」について考えてみたいと思います。私自身、明日で市長職に就任し21年になります。この間、組織の最終の責任者として、日々皆さんの仕事を見てきました。市長と職員では立場が全く違うと言われるかも知れません。しかし、仕事への「向き合い方」はどのような立場、またどのような職業であっても、相通じるものがあると思います。
さて、私たちは基礎自治体として仕事をしております。少子化、高齢化、人口減少時代、複雑化・多様化する地域社会の課題、いつ襲ってくるか分からない災害、加えて高度情報化社会。このように目まぐるしい世の転変の中、基礎自治体の職員の仕事は確実に増え続け、しかも負わされる責任も増している、また仕事の分担もなかなか難しく、仕事の偏りが起き、疲弊している職員もいることを私も認識しています。
そのような状況下であっても、期待される様々なニーズに私たちは応えていかねばなりません。いま眼前にある、やらねばならない仕事に取り掛かりつつ、未来への挑戦もしていかなければならない、それが今の基礎自治体を取り巻く状況です。
どうしたらよいのか、私自身、自問自答する毎日です。
さて、昨日の朝は眠たかった人も多かったのではないでしょうか。本当に悔しかったサッカーワールドカップ、ブラジル戦でした。日本代表の今回の一連の戦い、色々な評価があるでしょうが、日本も強くなったなと感じます。この強さは一朝一夕で出来たものではありません。誰か一人の頑張りだけに頼るのではなく、それぞれが持てる力を十分に発揮し、お互いをカバーしていく姿は見事でした。試合を見ながら、私の頭の中には、仕事、チーム、組織等の言葉が浮かんでいました。
市役所の話に戻ります。私はまず、現在の困難な状況下においても、毎日を真面目に仕事に取り組んでくれている職員に、心からの敬意を払いたいと思います。同時に、仕事の偏りや不公平感があるとすれば、それは客観的な視点で見直していかなければなりません。また、公務員という全体の奉仕者の仕事は、高い倫理意識や使命感、そして正確性が求められるものです。働き方や仕組みの改善にしっかりと取り組みつつ、真面目に励んでいる人が報われないような状態があれば、そこは厳しいチェックが必要と考えております。
私は20年前の合併時に、当時の市長訓示で「市民に必要とされない行政職員はこれからの新本庄市には要りません」と言いました。少し厳しい言い方だったかもしれませんが、要は真面目に働く人、特に他人の事にまで気を配りながら全体のために頑張っている、そんな職員こそがキチンと評価される職場にしたい、そのような強い思いで当時も、そして今もいることをお伝えしておきます。
その上で、仕事というものについての私の見方、つまり私の仕事観とでもいうべきことを、よくあるエピソードと共にお話しします。何らかの仕事を成し遂げた、あるいは頑張って取り組む職員に「よくやったね」「よくやってるね」と声をかけると、ニコッとして、あるいは半ば照れながら、あるいは物静かに「仕事ですから」という言葉が返ってくる、よくある光景です。おそらくその職員とすれば、やりがいがあった、ある、と満足していても謙遜している場合もあれば、また「仕事だからいやでもやりますよ」という、多少の自虐もあれば、さらには本当に仕方なくという、暗に文句も言いたいという意味も込めている場合など、同じ言葉を吐くにもその背景は多種多様だろうと思うのです。
私は、その言葉を吐くときの表情や雰囲気から、その人がその仕事に真剣に打ち込んで、それなりの満足感を得ているかどうか、何となくですが、わかります。そして「仕事ですから」とはいえ、その仕事がその人にとっての自己実現につながっている、大変だけど、やりがいをもってやっている、と感じる瞬間はこれまでもかなりあったし、今もあります。
市役所に入庁したとき、仕事は、自分の生活のため、家族のため、市民のため等で始まるでしょう。しかし続けていくなかで、工夫することが面白くなったり、成長することがうれしくなったり、仕事そのものが自分自身の充実につながる、そんな向き合い方ができたなら、それは幸せなことではないだろうかと思います。何より私自身が、そのような仕事の向き合い方に、憧れを抱いています。
ですから私に対して「仕事ですから」と言いながらも、どこか誇らしげな表情を見せてくれる職員には、こちらも元気をもらうのです。そんな表情が、これからもあちらこちらで見られるような本庄市役所であってほしい。そんな職場を職員と一緒につくっていければと、令和8年の折り返しにあたって、思っております。
以上で今月の月いちメッセージを終わります。梅雨の最中も梅雨明け後も、体調には注意いたしましょう。



更新日:2026年07月02日