年頭において訓示を行いました (令和8年1月5日)

更新日:2026年01月07日

広報ID : 21294
「動」という文字が書かれた半紙を掲げる本庄市長

皆さん、あけましておめでとうございます。
職員の皆さんには健やかに新春を迎えられたことを心からお慶び申し上げます。そして、昨年一年、市民のために力を尽くしていただいたことに深く感謝いたします。
また、粳田議長におかれてはご来臨有難うございます。昨年は議会の皆さまにも大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
さて、昨年は国の政治が大きく動きました。私にとっては自治体の声を国に届ける重要性を改めて実感した一年でした。いわゆる給食費の無償化を巡り、保護者と自治体の負担軽減に一定の成果を上げられたのも、基礎自治体が連携し、現場の声を発信し続けてきたからだと確信しております。
経済面では株価も上昇し成長への期待が高まる一方、物価高や人手不足など市民生活への影響も顕在化しました。本庄市としては、制度を活用して暮らしを支えつつ、これからはより一層、本市の優位性を大いにPRし、企業誘致や道路、駅周辺整備を通じて、市民のためにさらに稼げるまちづくりを進めていく必要があります。
また、気候変動に伴う災害リスクや新たに発生している様々な環境問題、超高齢社会の進展を踏まえ、安心して住み続けられるインフラ整備、環境、防災、防犯、地域包括支援、そして、重層的支援体制を軸とした誰も取り残さない福祉、安全安心のまちづくりを、部局横断で進めていかねばなりません。
子育て支援と学校教育は子どもを基点にして捉え、支援策の充実や学校統合に向けた準備など、周辺自治体に遅れを取らぬよう、しかも本庄市ならではの必要な施策を着実に進める必要があります。また、少子化対策について正面から取組むのであれば、結婚支援も欠かせません。
ここまでお話した市政の概況的展望については、今日はこれ以上多くを語りませんが、今後において、もう少し詳しく、政策ごとに皆さんにお伝えする機会を作り、共に考えていただきたいと思っております。
いずれにしても、市民の皆さま一人ひとりが、ご自身に合った形で、それぞれ心身ともに健康で活躍し、生き甲斐を持てる、そんな本庄市を創造すること、また、本庄市ならではの好事例を、市民と行政が共に創り上げていくこと、そんな一年であって欲しいと、年頭に当たり心から願うところです。職員の皆さんには、ぜひ新たな年の始まりに、それぞれ自分自身、できる限り頑張ろうという気持ちを新たに持っていただければ幸いです。
さて、年頭の挨拶ですので、今の時代を象徴する事象を取上げ、私自身感じていることをここで皆さんにお伝えし、一緒に考えていただこうと思います。
現在、人類の多くが利用し、また利用し始めている最新の技術・テクノロジー、それは生成AIであることは論をまたないと思います。皆さんも仕事上で、また、プライベートで使っている方も多いと思いますし、私自身も大変便利に使っており、これから使う範囲もさらに広がると感じております。今まで時間をかけて調べていたことを瞬時にまとめて回答してくれますし、プレゼン資料なども非常によくできると聞いておりますので、更に習熟していきたいと思っております。
しかし、使いながら感じているところですが、どうもこの生成AI、使う人間にとって受け入れやすい形で答えを提示しているのではないかと、感じることがあります。しかも自信たっぷりに回答するので「本当かな」と、逆にその判断を疑いたくなるときがあります。とはいえ、その知識量は過去の膨大なデータから瞬時に引き出しているので、到底我々の及ぶ範囲ではありませんし、我々の知識を補ってくれる存在として、これほど頼もしい技術もないでしょう。
「知識を補ってくれる存在」と言いましたが、やはり、生成AIとはそういうものなのだろうと思うのです。あくまで過去からの膨大な知識に照らした上での最適解は出すことができる。しかし「本当にそうだろうか」という我々が感じる問い、これはやはり我々人間でしかできない、そう思います。
実は、試しに自分のChatGPTに聞いてみました。「生成AIは自ら疑うことはしないのか」。答えはこうでした。「結論から言えば、生成AIは人間のような意味で『自ら疑う』ことはありません。ただし『疑っているように振る舞う』ことはできます」と。この後の文章が面白いのですが、ここで話すと長くなるので、ぜひ皆さんも、今私が言ったような問いを投げかけてみてください。生成AIとは、そして人間とは、について考えさせられる文章が出てきます。以下、少し紹介します。
生成AIは責任を負わない。特に政治、行政、司法、歴史認識のような判断が求められる分野では、責任は人間側に公的に残り続ける。だから生成AIは補助線として使うべきである。とどのつまり、生成AIは自分を疑わない、ただし、人間が疑うための鏡にはなれる等々、なかなか含蓄の深い言葉が出てきました。
以下、私の結論です。
答えを出すのは生成AIでも、問いを発するのは人間です。
答えだけを求め続けるのではなく「本当にそうだろうか」という良心に基づいた問いを大切にする。生成AIが出した答えを鵜呑みにせず、疑問を持って更に問い続ける。主体性は我々の側にあるということを改めて意識して、生成AIを便利に使って参りましょう。
世間では、生成AIに人生相談をしている人も多いようです。そういう使い方を否定はしませんが、人間が生成AIに答えを求めてばかりで、疑うことをやめてしまった時、その人は人格も倫理的責任も持たない生成AIのしもべとなってしまう、これは恐ろしいことだと思うのです。
極端な例を挙げれば、もし倫理的な制約や人間側の判断が無ければ、危険な問いに対しても「答え」を出そうとしかねない性質を、生成AIは持っています。だからこそ、主体性は常に我々の側に置いておく必要があります。
さて、最後に、本年掲げていきたい言葉を発表します。それは「動」です。昨年は「活」でした。「活動」という言葉がありますが、特に意識したわけではありません。
なぜこの文字にしたのか。令和8年という末広がりが期待される数字と、丙午は勢いが強い年回りと言われていることもありますが、やはり、冒頭お話した経済の動きがヒントになりました。株価の上昇もあり、世間の動きは活発です。この動きにしっかりとアンテナを張り、本庄市の優位性を発揮し、本庄市と市民のためになるよう、我々も大いに動きたい、動くべき時は今、という一種の直感からです。
もちろん、単なる軽挙妄動はいけません。
その仕事は何のためにあるのか。
真に市民にとって大切だと確信できたなら、確固たる不動の心を持って、大いに動いてください。
まさに、生成AIのように主体性を持たないものに振り回されるのではなく、自ら主体となって、信念をもって動く、使いこなす、ということです。
また「動」を選んだ理由として、石橋を叩いて渡らない、せっかくのチャンスを逃すこと、こうしたことは避けたいという思いもあります。後でやればいいや、という一瞬の躊躇により、大きな成果を逃さないように気をつけてください。
不動の信念を持ち、大いに動く。
不動にして動たらん。
本年、皆さんに「動」、「動く」の「動」、「不動」の「動」、この言葉を贈ります。
結びに、皆さんのご健勝とご家族そろってのご多幸、そして市民のために、さらには自分自身の成長のために動いていただくことを期待して、挨拶を終わります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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