弓形埴輪を公開

更新日:2022年02月01日

全国的にも極めて希少な埴輪

弓形埴輪

弓形埴輪

本庄早稲田の杜ミュージアムでは、本庄市展示室の常設展示の一部を変更し、弓形埴輪を令和4年1月29日より公開します。

弓形埴輪は、これまで群馬県内で3例が報告されているのみで、全国的にも極めて希少な資料になります。

弓矢を表現する埴輪のうち矢を入れる武具をかたどった靫形埴輪は、比較的多く出土しており、本庄早稲田の杜ミュージアムでも展示しております。

一方、弓形埴輪の出土例は、極めて少なくなります。これは、埴輪として、弓を表現することの難しさが製作数に反映しているとも考えられます。弓形埴輪を造形するという難題に挑戦した製作者の工夫がうかがえる興味深い資料です。

出土遺構

展示する弓形埴輪は、高さ約80センチメートルで、本庄市東五十子にあります小山川クリーンセンターの建設工事に伴う発掘調査で、東五十子29号墳から出土した資料です。

東五十子古墳群は本庄市東五十子地内の小山川を望む本庄台地上に展開する古墳群です。5世紀後半から6世紀にかけて築造された直径10~20メートルの小規模な円墳を主体に構成され、これまでの調査で31基の古墳が確認されています。弓形埴輪を出土した東五十子29号墳は直径約17メートルの円墳で、周堀から円筒埴輪のほか家・靫・大刀・人物・馬などの形象埴輪片が出土しています。古墳の築造年代は円筒や家形埴輪の特徴から6世紀後半と判断されます。

 

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