地域医療はみんなで守る(平成21年6月1日号)

更新日:2020年10月01日

本庄市保健センター外観写真

本庄市では7月から、働く若い方々の子育ての負担を少しでも軽くするため、市の負担により小学校6年生までの子どもの医療費を原則無料とする「子ども医療費支給事業」を始めます。市では、公共料金の適正化や地方債(借金)の残高を減らすなどの財政改革に取り組みつつ、こういった子育て支援や老人福祉など、必要なところに予算をつけています。
ところで、全国的に医療機関の状況は深刻です。国の制度が変わり医師の偏在が起こる一方、本来救急患者に対応すべき医師の負担が重くなり、結果として小児科や産婦人科の医師が集まらず、夜間に救急患者を受け入れる体制が十分に取れない状況も起きています。これは、本庄も例外ではありません。
今後、地域の医療を守るために、特に救急体制の維持・確保については市も関係機関と連携するとともに、国や県へも医療体制の充実に向けて働きかけてまいります。現在、新型インフルエンザが大きな問題になっておりますが、今後強毒性のものが出現する可能性もあり、体制の整備も急がれるところです。
地域医療を守ることについては、市民の皆さまにもご協力をお願いいたします。例えば、子どもの医療費を原則無料にしたのは、病気の子どもにかかる保護者の負担を少しでも減らすことが目的であり、ちょっとした症状でも無料だからといってすぐに病院に行くことを薦めているのではない、ということをご理解いただきたいのです。
また、一人ひとりが「かかりつけのお医者さん」を持つといったことが、結果として救急患者の受け入れ体制整備の後押しにつながることにもなります。私たちの地域の医療を守るのは、実は私たちの行動にかかっているということを、ぜひご理解いただき、市民ぐるみで地域の医療を守ってまいりましょう。

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