ボランティアによる「子育て支援」(平成21年8月1日号)

生まれたばかりの赤ちゃんや、保育園、幼稚園にはまだ早いお子さんを抱えて、子育て奮闘中の保護者の皆さまの中には、子どもが一番手のかかる時期なのに、子育ての色々な悩み事などを気軽に相談できる方が近くにいないなど、寂しい思いをされている方も多いと聞きます。また、保育園や幼稚園に入る前のお子さんにとって、多くの子どもとコミュニケーションを取りながら遊べる機会が、少子化の今、残念ながら少ないのも現状です。
そうした保護者やお子さんたちのために、本庄市では今、ボランティアの市民の子育て支援グループによる、子育て支援活動が行われています。
2月に私は、子育て支援グループ「びすけっと」のみなさんが、前原児童センターで開いている「子育てサロンゆうゆう」に行ってきました。会場では、小さなお子さんと保護者向けに、絵本の読み聞かせや歌遊び、粘土遊びなど、親子で体感できる内容が企画されていて、参加された親子の皆さまは本当に楽しそうでした。
また6月には、これも市内の子育て支援グループ「本庄子育てネット」のみなさんによる「市役所の会議室を使っての子育てサロン」が開催されました。「子育て支援に力を入れる本庄市だからこそ、市役所でサロンが開催できれば」というみなさんの願いに、市の子育て支援課をはじめ関係者が協力して実現できました。代表の方からは「参加されたお母さんからも『本庄は進んでいますね』と言われました」とお褒めの言葉をいただきました。この日は、小さな赤ちゃんの歓声が周りの会議室の雰囲気も温かくしているようでした。
子育て支援グループのみなさんは、単に子どもたちの遊びだけでなく、時にはお母さんの相談相手にもなっています。何人かのお母さん方と懇談しましたが、色々な子育ての悩みを聴いてくれるのでありがたいとのことでした。今、このようなボランティアの活動の輪が更に広がりを見せつつあります。ボランティアのみなさんが果たされている役割は、本当に大きいものがあり、市長としていつも感謝しています。子育てに悩んでいる保護者の皆さま、お気軽にこれらのサロンに参加されてはいかがでしょうか。