児玉駅周辺〈暮らしに寄り添い、人をつなぐ〉

更新日:2025年10月01日

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町田圭司さん・莉奈さん

 

〈圭司さん〉

本庄市出身。高校卒業後、鎌倉の老舗で修業を積み技術と経験を重ねてからUターン。家業であった「だるまや菓子店」を継ぐ。店主としてだけでなく、地元で行われる祭りなど行事にも積極的に関わる。

 

〈莉奈さん〉

同じく本庄市出身。高校卒業後、菓子作りの専門学校に進学した後、新宿の和菓子店で3年ほど修業を積む。その後地元本庄へUターンし、家業である「だるまや菓子店」を手伝う。

 

世代を超え親しまれる、だるまや菓子店

 

大正10年ごろ、圭司さんの祖父が和菓子店を創業したのが始まり。地域の人々の暮らしに寄り添いながら100年以上続いてきた「だるまや菓子店」の店内には、色とりどりの和菓子やお菓子が並んでいます。

 

特に入口入ってすぐのカウンターに並ぶ和菓子は、どれも昔ながらのこだわりの製法で作られる逸品。地域の人々にとって「ここに行けばいつもの味がある」と思える存在であり、現在でも世代を超えて親しまれています。

 

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入ってすぐのカウンターには彩り豊かな和菓子が並んでいます。

 

現店主の圭司さんは、高校卒業後親戚からの紹介で鎌倉の和菓子店で修業を積み職人としての基礎を磨きました。その後Uターンし家業である「だるまや菓子店」を継ぐことに。

特に「家業を継げ」と言われていたわけではなく、「強制されるのではなく、自分自身で選んだことだからこそ続けられた」と当時を振り返ります。

 

その背中を見て育った莉奈さん。小さい頃から店に並ぶお菓子、そしてそこで働く家族の姿を見て自然と親しみを感じていたのか、高校卒業後は自ら菓子作りの専門学校に進学。その後、父である圭司さんと同じように新宿にある菓子店での修業を経て、地元へUターンし、家業である「だるまや菓子店」を手伝っています。

 

「自然とこの道を選んでいた」と語る莉奈さんは、自身が学んだことを生かし、伝統を守りながらも新しい世代に親しまれるような商品開発を行い、今では「だるまや菓子店」に新たな風を吹かせています。

 

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この"まち"とともに歩んでいく

 

圭司さんは、菓子店の店主として働く傍ら、地域の伝統行事、とりわけ祭りに深くかかわってきました。祭りを通じて顔なじみが増え、人と人とのつながりを育んでいけることはこのエリアの一つの魅力だと語ります。

 

莉奈さんも、そんな圭司さんの姿勢を見て育ったからか、自らも祭りに参加し、神輿を担ぐなど積極的に地域との関わりを持っています。

 

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児玉の街並みを眺めながら話す二人。

 

「もっともっとまちを盛り上げていきたい」と語る莉奈さんは、地元の方はもちろん、市内外から訪れるお客さんにも楽しんでもらい、店をきっかけにまちの賑わいが広がっていければと願い、新しい世代にも親しまれるような工夫を少しずつお店に取り入れています。

圭司さんも「この菓子店はまちと一緒に歩んできた存在。変わらずに人と人をつながりを作っていきたい」と語ります。

 

親子で伝統を守りながらも新しい挑戦を重ねていく姿は、まさにこのまちでの暮らしの豊かさそのもの。これからもお二人は「和菓子」を通して、変わらずに地域を明るく照らし続けます。

 

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