水痘(みずぼうそう)

更新日:2025年05月29日

水痘について

水痘(みずぼうそう)はウイルスによる感染症です。

水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる感染症です。季節的には、12月~7月に多く報告されます。

典型的な症例では、全身性でかゆみのある発疹、紅斑(皮膚の表面が赤くなること)や丘疹が現れて短期間で水泡(水ぶくれ)や膿疱(膿のたまった水ぶくれ)となり、痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。数日にわたり次々と新しい発疹が現れるので、様々な段階の発疹(丘疹、水泡、痂皮)が同時にみられます。

発疹出現の1~2日前から、出現後4~5日(もしくは、かさぶたになるまで)感染力があります。

潜伏期間は2週間程度(10~21日)です。成人では発疹出現前に1~2日の発熱等を伴うことがありますが、子どもでは通常発疹が初発症状です。成人でより重症になり、皮膚の感染や肺炎、脳炎などの合併症の頻度も高くなります。

成人、特に妊婦の感染は重症化しやすく、妊娠初期の感染によって、胎児に先天性水痘症候群という低出生体重、四肢低形成、皮膚瘢痕などを伴う先天異常をおこし、分娩前5日~分娩後2日の感染によって新生児に致死的な重症水痘が生じることもあります。

主な感染経路

飛沫感染・空気感染

患者の咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染します。

接触感染

ウイルスが付いた手で傷口や粘膜に触れることによって感染します。

予防方法

スケジュールに沿ったワクチン接種

1歳、2歳のお子さんは水痘ワクチンの定期予防接種の対象です。予防接種のスケジュールに沿って接種を受けましょう。

マスクの着用等普段からの咳エチケットの励行

飛沫感染を防ぐため、普段からマスクの着用等咳エチケットを守ることを心掛けましょう。

  1. 咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと。
  2. マスクをしない状態で咳やくしゃみが出るときは、ハンカチなどで口を覆うこと。
  3. 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと

患者が使用したもの等に触れた後の手洗い

接触感染を防ぐには、手指などに付いたウイルスを流水・石けんによる手洗いで物理的に取り除くことが有効です。

患者の水疱や患者が使用したものに触れた後は、傷口や鼻や口、目などの粘膜に触れる前に必ず手洗いをしましょう。

水痘が疑われる場合は…

周りへの感染に気を付けましょう。

症状によっては、早めに事前に連絡の上、医療機関を受診しましょう。

なお、治療には抗ウイルス薬が使用されるほか、かゆみなどの症状に応じた対症療法が行われます。

その他

医療機関への受診を迷ったり、症状等について相談したいときはに下記の相談先があります。

「ほんじょう健康相談ダイヤル24」:0120-122-885

「埼玉県救急相談」:#7119

 

ほのう健康相談ダイヤル24

関連リンク

下記の埼玉県のサイトにて、感染症流行状況について、毎週更新されています。

「最新の感染症流行状況(一般のかた向け)」からご確認ください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課感染症予防係(保健センター内)
〒367-0031
埼玉県本庄市北堀1422-1
電話:0495-24-2003
ファックス:0495-24-2005
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