市議会議員の定数削減と市政への住民参加を考える(平成26年2月14日回答)

更新日:2020年10月01日

意見・提言

 1月の市会議員選挙の経緯、結果から市民の選挙への関心が薄かったことが分かった。経緯では定数22名、立候補数23名で競争率1.05倍は信任投票であり選出すると言う感覚からは遠かった。
投票率は47.75%(前回65.33%)と低く、何故か中心部の低投票率が目立った。候補者も高齢者社会を反映し若い候補者は無く今後の事が本当に心配になった。
本庄市の定数22名は全国的には人口約8万人の市では特別多い方ではなく平均的である。何故、ここまで投票率が低くなったかの原因は不明であるが、もしこのまま推移し4年後に選挙を迎えれば、今回当選した高齢者の中には引退する人も出るであろう。その時、立候補者が定数22名に満たないことも十分予想され危機感を感じる。
投票率が50%も満たない環境では行政・選挙に関心ある新人がすぐには育つとは思えない。この状況を打開するには行政活動のPRも必要だが、もう一つには「民主主義の根源である行政への参加意識と選挙の大切さを」を広めることが必要である。それには「定数削減」が有効である。
一市民が定数削減を直接提案出来るかは不明であり、行政で削減を検討することをお願いする。
ただ、定数削減しても議員職の総業務量は減少する訳ではない。そこで議員活動を効率化、深化させることが必要である。現在の議員報酬の月額は全国平均より約9%低い35万円であるが、定数削減の成果の一部は議員活動の効率化や深化を促す費用、高齢者社会を支える分野、市民の行政への参加を促す教育費用に充当することも意味があると思う。

回答

ご指摘のとおり、今回の市議会議員選挙における立候補者数は定員を1名超える23名で、投票率は前回を下回る47.75%と低いものでした。この事実を市長として大変重く受け止めておるところでございます。今後さらに積極的に市政情報を市民の皆さまに発信し、より広い世代の方々に市政に関心を持っていただけるよう努めてまいります。
議員定数につきましては、市議会において、住民の皆さまの負託に応え市議会としての役割を遂行していくために、必要最小限度の議員数について検討・協議を重ね、平成22年2月に議員定数を30人から8人減員し22人とした経緯がございます。地方自治体は二元代表制をとっており、執行機関と議会とは独立・対等な関係にあります。従いまして、議員の定数や報酬等に関しては議会で検討されるべきものと考えておりますので、市としての直接的なお答えができないことをご理解いただきたいと存じます。
なお、このようなお手紙をいただいたことにつきましては、個人情報に配慮した上で議会にお伝えいたします。
(平成25年2月14日回答)
※回答中、以下のとおり誤りがありましたので訂正しました。(平成26年10月8日)
誤「付託」→正「負託」