第一級の赤れんが倉庫であることが判明(平成25年1月1日号)

更新日:2020年10月01日

赤レンガの旧本庄商業銀行煉瓦倉庫の写真

中山道沿いに建つ国登録有形文化財である「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」。
明治29年に竣工したこの赤れんが倉庫は、歳月を経て昭和52年からローヤル洋菓子店舗となりました。移りゆく中山道沿いの中でもひときわ美しく、いつしか市のシンボル的建造物となり、平成9年6月には国の登録有形文化財に登録され、近年には映画「JAZZ 爺 MEN」のロケにも生かされるなど、市民の皆さまに親しまれてきました。
平成23年洋菓子店の閉店に伴い、本庄市はこの建造物が果たしてきた経緯に鑑み、外観保存を目的として建物と土地を取得しました。そのうえで、建造物の歴史的価値の検証や、耐震診断、将来に向けた活用が可能かどうかも含め、早稲田大学の本庄プロジェクト推進室を通じて同大学に調査をお願いしました。大学側では市の意向を受け、創造理工学部建築学科の4つの研究室合同のプロジェクトチームが発足し調査を開始。そして昨年12月3日に調査結果の報告を受けました。
今回の調査によれば、この赤れんが倉庫は明治29年に現在の清水建設株式会社の前身である清水店の技師長である岡本銺太郎、清水釘吉(のち初代の清水組社長)が設計し同店が施工した建造物であることが判明。明治初期の帝国大学出身の若い設計者による、最も本格的な赤れんが倉庫の設計であり、日本の近代建築産業の高い品質を作り上げてきた企業により施工され、そのデザインや構造は当時の最も先進的な情報を土台に建設されたことなど、大変貴重な建造物であることが分かりました。
耐震診断については、南北に長い壁面や二階の床の強度不足はあるものの、鉄骨フレームによる補強方法により耐震基準を満たすことができ、内部活用も可能との結論が出されました。建造物自体、長い年月がたっているがしっかりしているとのことでした。
全国的に見ても第一級の赤れんが倉庫。市では今後この報告書の内容を踏まえつつ、財源などを勘案し、市民の皆さまのご意見もいただきながら、敷地も含めての活用方法を検討してまいります。

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