令和7年度 本庄市高校生プロジェクト「七高祭」
本庄市高校生プロジェクト「七高祭」について
本庄市内の高等学校等に通う生徒たちが、学校や学年の垣根を越えて集まり、市民や事業者等と連携して、まちに関わり、地域の魅力発信等を目指す高校生プロジェクト「七高祭」は、平成20年に実施した「セブンハイスクールサミット2008」から始まりました。
学校や学年の垣根を越えて高校生が集い、まちづくりに関するパネルディスカッションや、地元企業への商品開発のプレゼンテーションを行ったり、はにぽんプラザを会場に合同の文化祭を実施したりと、形を変えながらも、これまで継続してきました。
6校だけど「七高祭」?
令和4年度までは、公立・私立・特別支援学校を含めて7校の高校が市内に所在していたため、こうした高校生との連携事業を「七高祭(ななこうさい)」と称していました。
しかし令和5年度より、県立児玉高校と県立児玉白楊高校が統合の運びとなり、新生「児玉高校」が誕生することとなりました。
これを受けて、市内に所在する高校の数は6校になりますが、これまで7つの高校で様々な事業に取り組んできた経緯があること、そして高校生当人たちの意思を尊重し、引き続き「七高祭」という名称を使用します。
七高祭公式インスタグラム
高校生たちの活動の様子や、制作した動画などをご覧いただけます。
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令和7年度の七高祭
1.地域連携プログラム
地域の特性・魅力を知り、考える「地域連携プログラム」を実施しています。高校生たちは現在、さまざまなフィールドワークに取り組み、地域のヒト・モノ・コトに触れ、高校生らしいアイデアで、まちの魅力を発信する方法を考えています。
取組の成果は、令和8年2月15日に行われる合同文化祭で発表する予定です。
高校生が取り組む4つのテーマ
- こどもまんなかの推進
- 児玉地域の魅力発掘
- 本庄の水道水
- 台湾・台南市との友好交流
こどもまんなかの推進
こどもや親、地域の方など、誰もが安心して楽しく過ごせる居場所や子育て環境について、高校生の視点で考え、誰もが気兼ねなく利用できるよう周知方法等を考えています。
フィールドワークでは、市内3か所の「こども食堂」を実際に訪れることで、それぞれの取組の様子や運営者の想いを感じることができました。こうした実体験をもとに、誰もが気軽に「こども食堂」に参加したくなるようなアイデアを発信していきます。
こども食堂かるがもでは、運営の様子を見学し、運営者の方が、どのように地域と連携しているかお話しを伺いました。
おしゃべり食堂では、協力しながら食事の準備をしました。運営者の方との意見交換は、貴重な学びの機会となりました。
あおぞら食堂では、ホールとキッチンそれぞれの役割を体験させていただき、おもてなしに取り組みました。
児玉地域の魅力発掘
児玉地域のまちなかの賑わい創出に向けて、まちなかにある市有地の活用方法についてワークショップやフィールドワークに取り組みます。
地域の方との交流を通じて地域を知るとともに、高校生が地域にとっての魅力となるようなアイデアを考えていきます。
8月7日に、競進社模範蚕室前で開催された七夕のマーケットイベントとスタンプラリーに参加しました。スタンプラリーでは、実際にまちを歩いて、地域のお店をまわり、お店の方と交流することで、今まで気づかなかったまちの魅力を知ることができました。
このフィールドワークを通じて、どのように市有地を活用することが地域の魅力につながるのかを考えていきます。
9月7日に、児玉地域でお店を構えるマロン、だるまや菓子店、和菓子くろさわ、眼鏡のかしま、梅月堂、Te laundry cafe Sau(ランドリーカフェサウ)、そして、児玉出身でUターンとしてご家族で移住された水井さんに、高校生がインタビューを行いました。
児玉地域の好きなところや魅力、あったらいいなと思うものなどについて、インタビューを通じて伺うことができました。このインタビュー結果をもとに、児玉地域の魅力がもっと伝わるようなアイデアを、合同文化祭で発表する予定です。
スタンプラリーではたくさんのお店をまわり、28個のスタンプを集めることができました。
高校生がマロンでインタビューへする様子
高校生がだるまや菓子店へインタビューをする様子
高校生が和菓子くろさわへインタビューをする様子
高校生が眼鏡のかしまへインタビューをする様子
高校生が梅月堂へインタビューをする様子
高校生がTe laundry cafe Sau(ランドリーカフェサウ)へインタビューをする様子
高校生が水井さんへインタビューをする様子
本庄の水道水
フィールドワークでは、水源や水道水ができるまでの施設を見学し、普段使っている水道水がどのように作られているかを知るとともに、水道水の利用を促進するためのアイデアを考え、高校の目線で発信していきます。
9月17日に、水道水がどのように作られ、各家庭に供給されているかを知るために、都島浄水場の見学に行きました。
都島浄水場では、地下深くにある深井戸(ふかいど)から汲み上げられた水に消毒のための塩素を注入し、着水井(ちゃくすいせい)で馴染ませた後、配水池に貯められ、配水ポンプを通り、各家庭などに送っています。
このフィールドワークを通じて、水道水ができるまでの仕組みを実際に見て学ぶことができました。
9月19日に実施した赤城乳業株式会社の本庄千本さくら「5S」工場でのフィールドワークでは、アイスの製造に使用している水が、実は全て本庄市の水道水であることなど、水に関して様々なことを教えていただきました。
10月25日には、クリクラミュージアムとクリクラの本庄工場へフィールドワークに行きました。世界中から集められた2,000本以上のボトルウォーターの展示のほか、使用済みボトルの再利用や、リユース工程で傷がついたボトルやキャップをオリジナルの定規やマイボトルに作り替える取組などを見学させていただきました。
見学の最後には、硬度の違う3種類の水の飲み比べをさせていただき、味の違いを実感することで、水の奥深さを知ることができました。
11月16日に、本庄ガスECOはにぽんプラザキッチンスタジオで、硬水と軟水を比較する実験を行いました。
ポトフと豚肉の紅茶煮を作り、食材のやわらかさに違いが出るかの食べ比べと、紅茶・コーヒー・水をそれぞれ硬水と軟水で飲み比べしました。
同じレシピ、同じ材料で作りましたが、仕上がりが異なるなど、予想外の結果に驚きました。
これらの貴重な体験を通して、合同文化祭に向けて、水道水の特性を活かしたレシピの紹介や、ワークショップでの水道水の飲み比べ企画等を通じて、本庄の水道水の魅力を発信していきます。
浄水場を見学し、水道水ができるまでの過程を学びました。
赤城乳業株式会社への見学を通じて、1日の水道水の使用料などの説明を受けました。
クリクラミュージアムとクリクラ本庄工場でフィールドワークを行いました。
水に関する展示の見学を通じて、水についての知識を深めることができました。
色々な食材を使って、硬水と軟水を比較する実験を行いました。
ポトフを調理して行った実験では、食材のやわらかさに違いがでるかを調べました。
台湾・台南市との友好交流
友好交流協定を結んだ台南市と交流を深めることにつながるアイデアを考え、それをどう活用していくか検討していきます。
台南市に行こうではなく、台南市の方々に来てもらうことを目指して、本市ならではの友好交流を考えていきます。
8月19日のワークショップでは、みなかみ町職員でありながら日本の公務員で唯一、台湾の台南市政府に籍を置き、日台交流の活動を展開していた阿部真行さんと、伊勢崎市出身で、大手広告会社勤務を続けながら、移住先のみなかみ町でブックカフェとおにぎり店とローカルメディアを運営する澁澤健剛さんから、「やりたいことを実現するには」について、実体験を踏まえたお話しと、高校生へのエールをいただきました。
また、阿部さんからは、台南市の文化や生活、習慣について知識を深めるとともに、台南市の方々に本庄市の魅力をどう紹介すれば興味を持っていただけるかについてのアドバイスをいただきました。
9月19日に実施した赤城乳業株式会社の本庄千本さくら「5S」工場でのフィールドワークでは、市の魅力を伝える動画の撮影を行いました。
10月25日には、クリクラミュージアムとクリクラ本庄工場の見学とマリーゴールドの丘公園に行き、台南市の方に向けたPR動画の撮影を行いました。どうしたらより市の魅力が伝わるか、高校生がそれぞれ考えながら動画を撮影しました。
11月15日に開催されたはにぽんフェスティバル2025では、キャラクターステージの撮影等を行いました。はにぽんをPRするため、高校生とはにぽんが一緒にダンスをする動画を撮影しました。
合同文化祭に向けて、市内の特色や魅力等を紹介し、台南市の方々にも親しみを持っていただけるような、様々なコンテンツを発信していく予定です。
阿部真行さんの講演の様子
澁澤健剛さんの講演の様子
赤城乳業株式会社の本庄千本さくら「5S」工場でフィールドワークを行いました。
マリーゴールドの丘公園で、台南市の方へ市の魅力を伝える動画を撮影しました。
はにぽんと一緒にPR動画を撮影しました。
七高祭スローガンが決定しました!
『Connect ~七つの色から虹へ~』
今年度の七高祭スローガンには、「それぞれ違う高校(色)が合わさり(虹へ)、つながる(Connect)」という高校生の想いが込められています。
合同文化祭では、このスローガンに込めた想いを発表できるよう、たくさんの企画を考えています。
七高祭スローガンのロゴマークが決定しました!
2.地域コラボ企画
地元企業や自治会と連携し、高校生がオリジナル商品の開発や地域の魅力・特産のPRに取り組みます。
完成した商品や高校生が考えた魅力の発信方法を、合同文化祭でお披露目します。
武州本庄つみっこ研究会
武州本庄つみっこ研究会の皆さんがつくる本庄名物「つみっこ」は絶品でした。
武州本庄つみっこ研究会の方たちと一緒に、初めてつみっこを作りました。
完成したつみっこを、みんなでおいしくいただきました。
ほんじょう産業フェスタでは、呼び込みのお手伝いなどをさせていただきました。
本庄祇園まつり
七高祭卒業生の発案で、本市で初めて、高校生が伝統文化である祭りに参加しました。7月6日に、仲町自治会のみなさんの協力のもと、本庄祇園祭りで使用する紙垂(しで)作りや、神輿の組み立て作業を見学・体験させていただきました。
普段は目にする機会の少ない伝統行事の裏側に触れることで、地域の皆さんの思いや、祭りの魅力を深く感じる貴重な体験となりました。また、その様子をSNSを通じて、多くの方に発信しました。
7月13日の本庄祇園まつりには、高校生と七高祭卒業生の20名が参加しました!
七軒町・仲町・南本町の3自治会の皆さんにご協力いただき、地域の方と一緒に神輿を担ぎ、盛り上がる祭りの様子をSNSで発信しました。
参加した高校生からは、「参加して楽しかった」「また来年も参加したい」といった声があがり、祭りに関わることで、地域の人や伝統文化の魅力を知り、体感することができた一日となりました。
仲町自治会の皆さんの協力のもと、紙垂(しで)作りを体験させていただきました。
七軒町自治会の皆さんと一緒に、神輿を担ぎました。
仲町自治会の神輿の巡行に参加させていただきました。
南本町自治会の皆さんと、神輿の巡行前に安全祈願を行いました。
本庄市社会福祉協議会
社会福祉協議会と一緒に、福祉の支援の一つである赤い羽根共同募金を推進するための方法について考えていきます。
7月30日と31日に、支援を必要とする世帯に無料で食品を提供する社会福祉協議会の取組「フードパントリー生活応援便(パック)事業」に参加させていただきました。
埼玉県建設業協会児玉支部の皆さんと一緒に行ったダンボールへの詰め込み作業などを通じて、地域への支援がどのように行われているのか知ることができました。
段ボールを台車で運ぶ人、段ボールの中に食品を詰める人というように分担して作業を行います。
トラックへの積み込み作業終了後に、埼玉県建設業協会児玉支部の皆さんと集合写真を撮りました。
Bakery's Kitchen ohana(ベーカリーズキッチンオハナ)
昨年度から引き続き、市内外の方から愛される市内のパン屋さん「Bakery's Kitchen ohana(ベーカリーズキッチンオハナ)」にご協力いただき、高校生が考えるオリジナルパンの開発に取り組みます。
昨年度の合同文化祭では、本庄産のブロッコリーを使用した「ブロッコリーハヤシカレーパン」を販売しましたが、今年は甘いオリジナルパンを作製します。
完成したパンは、2月15日に開催される合同文化祭でお披露目する予定です。
パンへのこだわりや商品開発の流れについてお話を聞かせていただきました。
中間報告会
10月27日に、本庄ガスECOはにぽんプラザで中間報告会を行いました。
地域連携プログラムの「こどもまんなかの推進」「児玉地域の魅力発掘」「本庄の水道水」「台湾・台南市との友好交流」の4つのテーマに加え、地域コラボ企画である本庄まつりや社会福祉協議会、武州本庄つみっこ研究会について、高校生からこれまでの活動の発表がありました。
活動を通じて感じたことや気づいたことなど、高校生それぞれの想いを共有する機会となりました。
それぞれのテーマごとに、これまでの活動内容などについて発表を行いました。
3.合同文化祭
カミケンシルクドームにて、6校の合同文化祭を開催します!
高校生が考える楽しい企画や取組発表のほか、各高校の部活動等によるステージパフォーマンスや展示発表を行う予定です。
※会場内は土足厳禁です。あらかじめ室内履き等お持ちください。
- 日時:令和8年2月15日(日曜日) 午前10時~午後4時(予定)
- 会場:カミケンシルクドーム(本庄総合公園体育館)(本庄市北堀433)
令和7年度の七高祭が始まりました!合同文化祭に向けて各プログラムに取り組んでいきます。
参加校
埼玉県立児玉高等学校
埼玉県立本庄高等学校
私立本庄第一高等学校
埼玉県立本庄特別支援学校
私立本庄東高等学校
私立早稲田大学本庄高等学院



更新日:2025年12月15日