令和5年度 本庄市高校生プロジェクト「七高祭」
本庄市高校生プロジェクト「七高祭」について
本庄市内の高等学校に通う生徒たちによる合同事業「七高祭」は、平成20年に実施した「セブンハイスクールサミット2008」から始まりました。
学校や学年の垣根を越えて高校生が集い、まちづくりに関するパネルディスカッションや、地元企業への商品開発のプレゼンテーションを行ったり、はにぽんプラザを会場に合同の文化祭を実施したりと、形を変えながらも、これまで継続してきました。
6校だけど「七高祭」?
令和4年度までは、公立・私立・特別支援学校を含めて7校の高校が市内に所在していたため、こうした高校生との連携事業を「七高祭(ななこうさい)」と称していました。
しかし令和5年度より、県立児玉高校と県立児玉白楊高校が統合の運びとなり、新生「児玉高校」が誕生することとなりました。
これを受けて、市内に所在する高校の数は6校になりますが、これまで7つの高校で様々な事業に取り組んできた経緯があること、そして高校生当人たちの意思を尊重し、令和5年度も引き続き「七高祭」という名称を使用します。
七高祭公式インスタグラム
高校生たちの活動の様子や、制作した動画などをご覧いただけます。
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令和5年度の七高祭
3つのプログラムに取り組みました
令和5年度の七高祭では、6つの高校から集まった生徒たちが、3つのプログラムに取り組みました。
1.課題解決型プログラム
地域が抱えるいくつかの課題について、高校生・地域・行政が連携して、まちでの実地体験(フィールドワーク)を通じて解決策を考えました。
取り組みの成果は、令和6年1月28日に行われる合同文化祭で発表されました。
高校生が取り組む4つの課題
- ごみの減量
- 商店街の賑わい創出
- 本庄野菜のPR
- 児玉駅周辺の賑わい創出
2.合同文化祭
4年ぶりに、はにぽんプラザを貸し切って、6校の合同文化祭を開催!
各高校から集まった高校生が、各々の興味関心に基づいて楽しい企画を考えてくれました。このほか、各高校のクラブ活動によるステージ発表も行われました。
- 日時:令和6年1月28日(日曜日) 午前10時~午後5時
- 会場:本庄市市民活動交流センター はにぽんプラザ(本庄市銀座1-1-1)
3.産学官連携プログラム
活動の仕組み「マチノブカツ」
今年度の七高祭では、参加した高校生が、それぞれ興味関心のあることや好きなこと毎に集まって作ったグループ単位で活動しました。
このグループを、学校の外に部活を作ることに例え、"マチノブカツ"(街の部活)と表し、合同文化祭もマチノブカツ毎に展示や発表、販売等を企画しました。
「課題解決型プログラム」のテーマについて考える各グループも、マチノブカツとして活動しました。
課題解決型プログラムの取り組み
課題解決型プログラムで、高校生が取り組んだ内容をご紹介します。
高校生の活動にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
1.ごみの減量~マチノブカツ・sustaina部~
ごみ問題を新しい観点から捉える
本庄市は、ごみの排出量が県内ワースト上位という課題があります。
これを受けて、高校生が” sustainable(持続可能な)” にかけて「sustaina部(サステナ部)」と銘打ったマチノブカツを結成。高校生らしい、楽しさを含んだ視点を交えて環境問題について考えてみました。
生ごみ出しません袋をデザインしました
一人ひとりが、ごみ問題、環境問題を” 自分ごと” として考え、それぞれのやり方でアクションを起こしてほしいという思いのもと、高校生の日常会話のようなカジュアルな表現でごみの「重さ」を訴えかける「生ごみ出しません袋」をデザインしました。
~高校生の考え~
ごみの「重さ」の意味合いが環境を深く知るほど変わっていく。つまり、初めは「質量」としての認識だったものが、ごみ問題の「重大性」としての認識に変わっていく面白さがあると考えました。
生ごみ出しません袋について詳細はこちら
本庄市内でごみ拾い活動「CCC」にチャレンジ
東京都内で行われている、ごみ拾い活動の後にコーヒータイムを設けて、地域の人びとのつながりを生み出す「Cleanup Coffee Club(CCC)」の取組を参考に、市内でも実践してみました。
SNSで参加者を募り、市内外から、こどもも含めて13名が参加しました。
市内でのごみ拾い活動の様子
ごみを拾うために色々なところを歩き、新たな面白さも発見できました。
ごみ拾い活動を終えた後のコーヒータイムで、コミュニケーションを深めました
活動を通して考えたことをパンフレットにまとめました
(sustaina部)本庄の未来を変える7ページ (PDFファイル: 2.4MB)
2.商店街の賑わい創出~マチノブカツ・local商業部~
高校生が商店街の課題を学ぶべく、本庄商店街連合会会長や商店街のお店にインタビューを行い、各商店へのアンケート調査も実施しました。
話を聞く中で、今後客足減少への不安や、商店街よりも働きたい職場がある等の理由から、後を継ぐ人がいないという後継者問題が課題であることが見えてきました。
商店街をまわってみて感じた商品へのこだわりや、コミュニケーションを楽しむことなどの魅力も、後継者がいなければ失われてしまう。
そのため、まずは多くの方にその魅力を知ってもらうことが大切と考え、合同文化祭当日は、商店街の魅力を伝えるトークショーと商店街と合同文化祭会場をつなぐスタンプラリーを開催しました。
商店街へのインタビューの様子
3.本庄野菜のPR~マチノブカツ・ナナコウファーム~
「本庄で作れない野菜はない」と言われるほど、農業が盛んな本庄市。野菜や果物、花卉類など、多種多様な農産物が育まれています。
こうした本庄の農業をPRすべく、高校生たちが「ナナコウファーム」と称したマチノブカツを立ち上げて、生産者さんへの取材を通して魅力を発信する活動を行いました。
あまりんの魅力を伝える
近年メディア等で注目を集める埼玉県オリジナル品種のいちご、「あまりん」をご存知ですか。
濃厚な甘みを誇る最高級いちごですが、本庄市はあまりんの作付面積が県内1位!あまりのおいしさに感動した高校生たちは、「このおいしさを多くの人に伝えたい!」ということで、合同文化祭でPR 企画に取り組みました。
インスタグラムを開設
4.児玉駅周辺の賑わい創出~マチノブカツ・都市計画部~
令和3年3月に、駅員が常駐しない無人駅となった児玉駅。窓口はシャッターが閉まっていて、駅前には空き店舗が…。
「このままではもったいない!」と、高校生がJR 東日本高崎支社と協力。児玉駅周辺を実際に歩いて楽しみながら、駅周辺や八高線の魅力を体感できるイベント「児玉ターミナル」を開催しました。
イベントの詳細は、ページ下部をご覧ください。
産学官連携プログラム~オリジナルまくらの開発~
こちらからご覧ください。
【4年ぶり!】はにぽんプラザで合同文化祭を開催しました
本庄市高校生プロジェクト「七高祭」に参加する高校生が主体となって企画・運営を行う合同文化祭を開催しました。
令和元年度の開催を最後に、はにぽんプラザでの開催は新型コロナウイルスの影響で中止となっていましたが、今年度、4年ぶりに6校が一堂に会して大きなイベントを行いました。
- 日時:令和6年1月28日(日曜日) 午前10時~午後5時
- 会場:本庄市市民活動交流センター(はにぽんプラザ)
- 駐車場:はにぽんプラザ駐車場及び臨時駐車場(詳しくは案内チラシをご確認ください)
- 内容:「課題解決型プログラム」の成果発表、お絵かきや楽器づくりなどお子様向けのワークショップ、高校生によるオリジナルスイーツの販売、ゲーム体験、スタンプラリー、写真展示、「産学官連携プログラム」で高校生が商品開発したオリジナルまくらの使用体験、軽食の販売、市内高校のクラブ活動によるステージ発表 等
案内チラシ・プログラムはこちら
合同文化祭「七高祭」案内チラシ (PDFファイル: 3.1MB)
合同文化祭「七高祭」当日プログラム (PDFファイル: 3.3MB)
合同文化祭当日の様子
マチノブカツ毎に、当日の様子をご紹介します。
わんわん同好会
こどもも楽しめるゲームを行ったり、わんちゃんも食べられるクッキーを販売しました。
看板の「わんわん」の文字は、タフティングで制作しました!
※タフティングとは…タフティングガンと呼ばれる機械を使い、布に毛糸を打ち付け、ラグや小物を製作する技術。
料理部
みんなで考えた、「ほっとできる」メニューを提供しました。
はにぽんプラザ1階の「THREE PEAKS cafe」にご協力いただき、クレープやクッキー、白玉ぜんざいにコーヒーなど、美味しそうなメニューが並びました。
運営部
イベント全体の運営やデザイン、会場装飾を統括しました。
当日は、七高祭2024のテーマ「花」にちなんで、来場者一人ひとりに生花をプレゼント。はにぽんプラザの大階段に、手元の花の絵を描いてもらいました。
おえかき部
創作イラストを描いたり、塗り絵を塗ったりすることで本庄市の名産品や魅力を知ることができるワークショップを開催しました。最後は作品を貼り合わせ、みんなで考える「本庄市」を作りました。
ゲーム部
アナログゲームで遊べる部屋で、高校生と来場者が一緒に遊べる空間を作りました。
小さなこどもでも遊べるものから大人がじっくり楽しめるものまで、様々なジャンルのゲームを用意しました!
がらくた音楽隊
市内の空き家に眠る、古き良き古材「がらくた」を使って、自由な発想で楽器を作るワークショップを開催。
作った楽器を鳴らしながら、はにぽんプラザの近くの路地を歩く「音楽隊」も結成しました。
フォッター(写真部)
プロジェクトをとおして、イベントで
の撮影や、フォトウォーク等を行ってきました。合同文化祭当日は、写真部がこれまでに撮影した市内の写真や、訪れた方が撮影した写真をその場で現像し、展示を行いました。コスプレをして会場を盛り上げる場面もありました。
大声選手権(クロージングイベント)
各校の代表と、会場の一般来場者が「ほんじょーーー」と叫び、声の大きさ(デシベル)を競いました。
優勝は本庄特別支援学校!どの参加者も、皆さんとても力強く叫んでくれました!
課題解決型プログラム・sustaina部
sustaina部がデザインした「生ごみ出しません袋」の紹介や、CCCの取り組みについて、活動発表を行いました。
課題解決型プログラム・local商業部
高校生おすすめのお店紹介を交えながら、商店街の魅力を伝えるトークショーを行いました。
また、トークショーを聞き、商店街を歩いて、その魅力を感じてもらいたいとの意図から、手作りのスタンプを5店舗に置き、合同文化祭会場をつなぐスタンプラリーを開催。多くの方が商店街をまわり、その魅力に触れました。
課題解決型プログラム・ナナコウファーム
あまりんの魅力を余すことなく伝えるために、試食コーナーや販売、生産者の方々へのインタビュー等をとおしてその魅力を伝える展示コーナーを設置しました。
試食も大好評、販売用のあまりんはあっという間に完売しました!
課題解決型プログラム・都市計画部
児玉ターミナルや児玉フォトウォークを通じて撮影した、児玉地域の写真を投影しながら、撮影した意図やその魅力について語るトークショーを開催。カメラを持って歩き、まちを見つめることで、今まで気がつかなかったすてきな風景を見つけました。
参加高校の部活動によるステージ発表
本庄東高校 筝曲部
本庄東高校 書道部
本庄東高校 ダンス部
県立本庄高校 軽音楽部
本庄東高校 合唱部
本庄東高校 演劇部
児玉駅でイベント「児玉ターミナル」を開催しました
「課題解決型プログラム」のうち、「児玉駅周辺の賑わい創出」に取り組む高校生たちによる、児玉駅とその周辺地域を楽しむイベント「児玉ターミナル」を開催しました。
当日は、子どもから大人まで多くの方にご来場いただき、児玉駅とその周辺を楽しんでいただきました。
- 日時:令和5年10月29日(日曜日) 午前10時~午後3時
- 会場:児玉駅の駅舎、児玉駅前(臨時駐車場:児玉児童公園北側)
- 内容:高校生によるドリンク販売、写真を撮りながら児玉駅周辺を歩いて巡るフォトウォーク、誰でも参加できるボードゲームカフェ、スタンプラリー等
イベント当日の様子
児玉駅の、ふだんはシャッターが下りている窓口(駅員室)を特別に使用させていただき、高校生発案のオリジナルドリンク「ターミナルラテ」を販売しました。
駅前の空き店舗をお借りして、クレープとパフェを販売し、お客様と一緒にゲームを楽しめる「ボードゲームカフェ」を開催しました。
「子ども遊び広場」では、多くの子どもたちが訪れ、シャボン玉遊びを楽しみました。
駅周辺を歩いて巡り写真を撮影する「児玉フォトウォーク」を開催しました。
プロのフォトグラファーのアドバイスのもと、参加者がそれぞれの視点から児玉駅周辺の魅力を写真に切り取りました。
参加校
埼玉県立児玉高等学校
埼玉県立本庄高等学校
私立本庄第一高等学校
埼玉県立本庄特別支援学校
私立本庄東高等学校
私立早稲田大学本庄高等学院
更新日:2024年01月24日